アポロ計画は、NASAによる人類初の月への
有人宇宙飛行計画で1969年7月20日、
アポロ11号が、人類史上初めて月に着陸して以降
17号まで計6回有人月面着陸に成功しています。
11号のバズ・オルドリン飛行士
アポロ計画最後の月面探査となった17号は、
1972年12月7日午前0時33分、
ケネディ宇宙センターから打ち上げられました。
月までの距離約38万4000kmを約4日かけて飛行し、
12月11日午後2時55分、着陸船チャレンジャーは
月面に着陸しました。
画像は11号の着陸船イーグル
17号で月面に降り立ったユージン・サーナン宇宙飛行士
着陸地点は、晴れの海東端のタウルス・リットロウ渓谷
西側付近になりました。
17号では、15、16号に続いて月面車を使用しました。
様々な機器・採取サンプルの運搬を行い、
その総走行距離は約36km、総走行時間は約4時間半に
及んでいます。
月面車で運んだ各種機材は、な~んか難しそうなん
ばっかしなんで説明は省略しますが、
月面滞在3日間で様々な実験・観測が行われたようです。
14日午後5時55分、月面を離陸
司令船とドッキングの後、採取したサンプルを移動させ
15日午前1時31分、チャレンジャーは切り離され
やがて月面に激突しました。
地球への帰還途中船外活動を実施
司令船から見る地球 アフリカ大陸のようです
地球に近づいた司令船は19日、後部の機械船を切り離し
司令船のみで大気圏に突入。
午後2時25分、17号は太平洋に着水
乗員3名は待機してた空母タイコンデロガから飛来した
ヘリコプターに回収されタイコンデロガに収容されました。
回収された司令船は現在スペースセンター・ヒューストン
に展示されています。
2009年6月18日に打ち上げられた月周回無人衛星
ルナー・リコネサンス・オービター は、
7月11~15日にかけて、アポロ計画の着陸地点を撮影し、
11号、14号、15号、16号、17号の着陸船や足跡などの
写真撮影に成功しています。
アポロ17号が最後の月面探査を行って
半世紀が過ぎました。
そして再び有人月面探査計画「アルテミス」
が始動しています。
暫くは宇宙船とロケットの無人飛行試験を実施し
24年には実際に飛行士を乗せて月の周辺まで飛行。
25年後半には53年ぶりに月面に降り立つのが目標。
着陸の候補地は、南極付近を持続的に探査するそうです。
今年11月16日、ケネディ宇宙センターから
アルテミス1号が打ち上げられました。
オリオン宇宙船が撮影した地球
オリオン宇宙船が撮影した月と地球
今後の予定として2024年5月、
アルテミス2号で乗員4名による月楕円軌道への有人飛行。
2026年度中にアルテミス3号で 有人月面着陸。
月長楕円極軌道で月着陸船のスターシップとドッキングする。
※スターシップとは、アルテミス3号への
燃料等各種輸送ロケットのこと。
私たちがSFの世界で観ていた月面基地の建設も
夢ではないところまで来ましたね。
期待しましょう。