陸上自衛隊姫路駐屯地は、
明治に旧陸軍の野砲兵第10連隊と
騎兵第10連隊が姫路に駐屯しており、
戦後警察予備隊先遣部隊が配備され、
いくつかの改変を経て今日に至っています。
現在駐屯してる部隊は
第3特科隊
第3高射特科大隊(第3後方支援連隊第2整備大隊)
第3高射特科大隊(第3後方支援連隊第2整備大隊)
特科直接支援隊
高射直接支援隊
第352会計隊姫路派遣隊
第318基地通信中隊姫路派遣隊
第131地区警務隊姫路派遣隊
姫路駐屯地業務隊
特科隊とは
野戦砲兵隊で遠距離から榴弾砲やロケットなどで、
歩兵や敵の歩兵部隊を叩くのを任務としてます。
155mm榴弾砲 FH70
砲員数: 8名・最大自走速度:20km/h・砲員数: 8名・
最大射程: 24km・発射速度: 3発/15秒
高射特科部隊は特科部隊から独立し、
地対空ミサイルや対空機関砲で
地上部隊を敵の航空攻撃から守るのが任務です。
81式短距離地対空誘導弾(SAM-1C)
最大飛翔速度:マッハ2.4・最大有効射程:約10000m
87式自走高射機関砲
最高速度:53km/h・乗員3名・
主装備:エリコンKD35mm 機関砲×2・最大射程:5000m
35mm2連装高射機関砲L-90
発射速度:550発/分(1門あたり)・
有効射程:4km・1981年度で配備終了
93式近距離地対空誘導弾
(対戦車・対上陸用舟艇ミサイルシステム)
射程:非公開
03式中距離地対空誘導弾
射程:50km以上
(北朝鮮の弾道ミサイル発射実験の際、
全国に警戒配備されたのは記憶に新しい)
資料館前に展示してある三十一年式速射砲
毎年秋に駐屯地創立記念行事が開催されます。
FH-70や74式戦車などによる訓練展示は、
空砲射撃の大音響のド迫力もの。
この74式戦車は今津駐屯地の
『第3戦車大隊』からやってきてくれます。
この第3戦車大隊のシンボルマークは、
白字三本線が第3戦車大隊を表し、
レッドライオンは“最強”を示しています。
勇ましいですよね。
この戦車、滋賀県からどうやって来るのでしょうか?
まさか道路は走ってこれんもんね。
じつは陸上自衛隊には
『特大型運搬車』ちゅう特殊車両があって、
それに載せてやって来るんですよ。
12月中ごろには、お城の清掃も行ってくれます。
私たちの手が届かないお濠なんかも、ほれこの通り。
災害援助活動においても、
1995年の阪神・淡路大震災、
2009年の佐用町大水害、
2011年の東日本大震災などに
災害救出・災害援助の活動をされ、
多くの住民に安心を与えてくれました。
このように姫路駐屯地は、
地域とともにある自衛隊として日々訓練に励んでいます。
彼らがあるべき姿がここにあるのではないでしょうか。
自衛隊は決して戦闘をする集団であってはならないと思います。
混迷する東アジア情勢の中、
彼らが出動する日が決して来ないことを心より願っています。