呂108潜水艦は、呂百型潜水艦の9番艦として
1943年4月20日に就役しました。
画像は同型艦の呂101
8月1日、南東方面艦隊第7潜水戦隊に編入後
ラバウルに進出し、中部ソロモン海域や
東部ニューギニア・フィンシュハーフェン
周辺海域の哨戒に従事します。
一方、オーストラリアとニューギニアの海域で、
飛行機の護衛、船団任務、対潜哨戒を行ってた
駆逐艦ヘンリー、スミス、リードは、
フオン湾の対潜掃討作戦に割り当てられました。
駆逐艦ヘンリー
スミス
リード
10月3日夕方、推進器音とソナー音を探知。
音源に接近すると三隻の駆逐艦を発見。
慎重に射点まで移動し魚雷4本を発射。
呂108はスミスを狙ったと思われたが、
スミスはこれを回避。
スミスの右舷側にいたヘンリーは
最初の2本は回避しますが、
後続の1本が左舷中央に命中。
1830頃、船体が二つに折れて沈んでいきました。
スミスとリードは周辺海域を捜索し
爆雷を投下し続けましたが、
呂108はすでに現場海域を離脱しています。
1944年6月のマリアナ沖海戦の際、敵機動部隊の
出撃を捉えるため、事前に多数の散開線が設定された。
そのうち第七潜水戦隊に所属する呂100型7隻は、
5月22日頃までにニューアイルランド島北方で
ナ散開線を構成しました。
しかしこの作戦は敵に暗号解読され、
対潜掃討部隊が投入されて
5月26日の呂108以下、
6隻の潜水艦が撃沈されています。
この作戦失敗による潜水艦喪失の事の重大性に
連合艦隊は未だ気づいていない。
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