沖縄の若梅会から、糸満市の白梅之塔とその周囲の修復工事が完了したと報告があったゾ!!の巻 | 第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

主に戦史について取り上げてますが戦史には諸説ありますので、明らかな誤記以外はご容赦を!!

若梅会は、白梅之塔慰霊祭を継続すること、

 

白梅学徒隊の沖縄戦を語り継ぐことを

 

活動の柱として集まったグループです。

 

 

白梅之塔は沖縄戦当時、

 

白梅学徒隊として戦地に動員された

 

県立第二高等女学校の学徒らを追悼する塔。

 

 

 

 

 

県立第二高等女学校は、

 

那覇市久米町にあった高等女学校。

 

 

 

 

白梅の乙女たち

 

 

 

1944年10月10日の十・十空襲で校舎を焼失した後、

 

1945年3月6日に、4年生56名が第24師団

 

衛生看護教育隊に入隊。

 

八重瀬岳中腹にある第24師団第一野戦病院に配属。

 

敵の侵攻により、6月4日に第一野戦病院は

 

南部に撤退することとなり、看護学徒隊はここで解散。

 

しかし16人の学徒隊は糸満市国吉にたどり着き

 

再び第一野戦病院と合流。

 

ここでも献身的な看護活動をこなしていましたが、

 

6月21・22日に敵の激しい攻撃を受け、

 

46名の生徒のうち22名が戦死。

 

 

 

 

 

 

戦後、彼女たちは『白梅学徒隊』と呼ばれるようになり

 

生き残った生徒を中心に、国吉の他

 

富盛の八重瀬岳野戦病院跡、

 

分院であったガラビ壕のヌヌマチガマ側に

 

白梅之塔を建立。

 

 

 

国吉

 

富盛八重瀬岳野戦病院跡

 

新城分院(ヌヌマチガマ)

 

 

 

1948年1月建立時、自然石の小さな碑でしたが、

 

1951年8月建替。1992年6月に現在の慰霊塔に改修。

 

 

 

 

 

 

その後30年近くが経過し、塔とその周辺に

 

老朽化が目立ってきました。

 

 

 

画像下部分にひび割れが見えます

 

 

 

歩道にも破損箇所もあり、けが人も出ているため、

 

若梅会は、修繕に向け昨年クラウドファンディングを開始。

 

目標金額の1,880,000円に対し、2,949,000円が集まり、

 

12月4日に修繕が完了しお披露目が行われました。

 

 

 

 

工事前の参道(中央通路)

 

工事後の様子

 

工事前の様子②

 

工事後の様子②

 

雨が降ると水はけが悪く、滑りやすい

 

土台部分を撤去しコンクリートを打設

 

コンクリートは隣接する萬魂之塔前まで延ばされました

 

 

 

 

その他手すりの設置等、高齢化した

 

同窓会や遺族の安全を考慮した改修となっています。

 

 

 

 

 

 

私も微力ではありますが、クラウドファンディングに

 

参加させていただき、この度このような

 

ご報告を受けました。

 

 

観光地と化した『ひめゆりの塔』とは違い

 

周囲には土産物屋もなく、

 

案内板もあまり目立ちませんが、

 

沖縄に行かれた時に

 

もし近くまで行かれるのであれば

 

一度ここへも足を運ばれてはいかがでしょう。

 

ここでは静かに時間が流れています。

 

 

すぐ近くには山形県出身者の『山形の塔』や、

 

沖縄方面連合軍最高指揮官サイモン・バックナー中将が

 

戦死したとされる『バックナー中将戦死之跡』などがあります。

 

 

 

 

 

 

このように白梅之塔などは、後継者が手を挙げて

 

くださってるので、とてもありがたく思うのですが、

 

例えば、摩文仁の黎明の塔、喜屋武岬の

 

平和の塔など、風化が進んでる慰霊碑(塔)などが

 

多く見られます。

 

 

 

1963年6月

 

2015年12月

 

2006年4月

 

2014年10月

 

 

 

高齢化に伴い、戦友会・遺族会の解散により

 

参拝される方が激減し、維持・管理が困難な

 

慰霊碑等も増えてきています。

 

 

どうしようもないこととは思うけど、

 

何とかならんもんかなぁ…。

 

 

 

栄里之塔碑文(糸満市真栄里)

 

山雨の塔(糸満市宇江城)

 

真山の塔(糸満市真栄里)

 

不抜の塔(糸満市大里)

 

鎮魂之塔(糸満市米須)

 

 

 

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