1944年10月21日、特攻作戦は
大和隊の出撃から始まりました。
11月に入ると各基地から様々な機種を使用し
特攻は本格化していきます。
代表的な機種を少しだけ見てみましょう。
◎海軍
零戦
九九艦爆
彗星
銀河
月光
◎陸軍
一式戦
九九式襲撃機
二式双発襲撃機
九九式双発軽爆撃機
四式重爆撃機
連日多くの特別攻撃隊が出撃して行き、
5日には空母フランクリンに1機命中し
これを大破させます。
12日、マバラカットを出撃した
第三神風特攻時宗隊の爆戦3機のうち
1機が上陸用舟艇エジャリアに至近。
他の隊のいずれかが修理救難艦
アキリーズに1機至近。
15日に対空砲で撃墜した
特攻機の破片が落下し
空母ハンコックで軽微な火災。
エチアグ基地を飛び立った
第三神風特攻笠置隊の爆戦5機のうち
2機がイントレピッドに命中。
マバラカットを出撃した
第三神風特攻吉野隊の爆戦6・
香取隊の彗星2機のうち
1機がエセックスに命中。
1944年11月25日、エセックスに突入直前の彗星
この機は米軍が回収した遺品から
第4神風特攻香取隊の
山口善則一飛曹・酒樹正一飛曹
と判明しています。
インディペンデンス級の軽空母カボットは
10月10日沖縄を、
12・13日に台湾を空襲した後、38.2任務群に合流。
ルソンへの偵察・支援任務を継続中、
KAMIKAZEに襲われます。
デゴス、クラーク各基地を出撃した
神風銀河特攻強風隊、疾風隊の
銀河6と思われる特攻機2機が
カボットに迫り1機が命中、1機が被弾後至近。
11月初めからこの第38.2任務群の空母を
大破させるまでに、
約100機の特攻機が出撃して行きました。
そしてその多くが未帰還となり
この間戦果はほとんど上がっていません。