米海軍グリーブス級駆逐艦メレディスは
1941年3月1日に就役し、暫くは欧州方面で活動。
その後戦艦ワシントンにくっついてノーフォークに行き、
今度は空母ホーネットにくっついてパナマ運河を渡り
サンディエゴに着きました。
そこで極秘任務を与えられ、再びホーネットにくっついて
太平洋を西進します。
4月18日、ホーネットは積載してたB25を放ち
この編隊は一路日本を目指すんです。
一度真珠湾に戻り、
次に米豪シーレーンに沿って油槽船団を護衛。
10月12日にバヌアツのエスピリトゥサント島を出港し、
駆逐艦ニコラスと共に輸送艦アルチバ以下数隻を
護衛して餓島に向かいます。
DD-449 ニコラス
アルチバ
途上、日本機動部隊接近を知らせる無電が入り、
メレディスと艦隊曳船ヴィレオ以外は引き返し
この2隻のみが餓島を目指します。
ヴィレオ
この2隻は15日の朝、
我軍の索敵機3機によって発見され、
ヴィレオはメレディスに比べてかなり足が遅く
このままでは敵に捕捉されると判断し、
ヴィレオにメレディス乗員を移乗させ
ヴィレオの自沈処分の準備中に
瑞鶴・翔鶴攻撃隊38機の編隊に見つかってしまい
一斉攻撃を受けます。
九九艦爆、九七艦攻のすさまじい攻撃で
直撃2発、魚雷1本が命中し火だるまとなります。
この猛烈な攻撃の中メレディスは果敢に反撃し
艦爆1機、艦攻2機を落としているんですよ！
メレディスの兵装は
5インチ砲×5、 12.7mm機銃×6、20mm対空機銃×6
こんな小型の駆逐艦1隻に、何手こずってるんでしょう？
ましてや3機も落とされて…。
この頃の瑞鶴・翔鶴搭乗員と言えば
歴戦の強者ぞろいのはずやのに！
メレディスは数多くの命中弾をくらい
わずか15分程度で沈んでいきました。
各攻撃隊の搭乗員は、
これくらいの勢いで敵空母に対しても
挑んでほしいものですね。