独逸まで行ってきた伊30は、1942年10月13日昭南島を出港してじきに触雷により沈没!!の巻 | 第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

主に戦史について取り上げてますが戦史には諸説ありますので、明らかな誤記以外はご容赦を!!

伊30は伊15型の11番艦として、1942年2月28日に就役。

 

訓練を終えた伊30は、4月20日にペナンに到着。

 

 

 

ペナンの潜水艦隊基地

 

 

 

22日にペナンを出港し、約二週間紅海入口の

 

アデンとジブチを、タンザニアのザンジバルと

 

ダルエスサラームを航空偵察した後、

 

6月17日、特設巡洋艦報国丸、愛国丸と合流。

 

 

 

報国丸

 

愛国丸

 

 

 

この時独逸派遣を命じられ、零式水上偵察機、

 

九一式航空魚雷、その他独逸が欲した鉱物資源

 

等を積載し、一路独逸占領下のロリアンを目指します。

 

 

 

零式水上偵察機

 

九一式航空魚雷

 

雷装中の九七艦攻

 

 

 

 

8月6日、ロリアンに到着。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで伊30は独海軍によって改装を受けます。

 

まずはUボートと同じ灰色迷彩塗装に変更。

 

伊号潜の標準装備である96式連装対空機銃を

 

独国防軍が使用してる38式4連装2cm対空砲に換装。

 

 

 

 

 

 

 

UボートはVIIC型が主力量産型で、

 

兵装は88mm単装砲×1、20mm単装機銃×1が

 

標準装備でした。

 

 

 

 

 

 

ところが航空機の性能が急速に発達したため

 

対空戦闘を重視し、機銃を増設したU-Flakが登場します。

 

 

 

 

 

 

 

甲板の8.8cm平射砲を撤去し、艦橋後部に

 

3.7cm単装対空機関砲×1、連装対空機銃×2

 

を装備しています。

 

中には2cm4連装対空機銃を装備した艦もあり

 

これらを参考にUボートより大型な伊号潜には

 

2cm4連装対空機銃が最適と判断したようです。

 

 

 

 

 

 

またメトックスレーダーも装備され、

 

まさに至れり尽くせりのようですね。

 

 

 

メトックス

 

 

 

伊30は、ウルツブルクレーダー・エニグマ暗号機・

 

魚雷発射誘導装置・その他を積み込み、

 

8月22日にロリアンを出港し、

 

10月8日無事ペナンに到着。

 

 

 

ウルツブルクレーダー

 

エニグマ暗号機

 

 

 

 

10月13日にシンガポールに到着。

 

エニグマ暗号機を陸揚げし、

 

同日出港直後に触雷して沈没。

 

 

 

 

 

 

 

この機雷は我軍によって新たに敷設されたもので、

 

それに伴う航路の変更を伊30が掌握してなかった

 

ことによるもの。

 

 

お陰で苦労して運んできた多くの土産物が

 

伊30とともに海の底へと沈んでいきました。

 

 

日本海軍が欲している物ばっかし運んできたのに、

 

なんでこないな初歩的なミスが起こるんやろ!?

 

 

ここでウルツブルク射撃管制レーダーシステムを

 

失ったのがメッチャ痛かった。

 

これを確立しておけば、目測による迎撃に

 

比べてレーダー追跡システムによる迎撃が

 

可能となり、命中率が数段上がったはずやった。

 

 

 

 

 

 

なんで念には念を入れんかったんやろ?

 

いくら極秘任務やゆうても、

 

大切な荷物も貴重な艦と乗組員も

 

失ったら話にならんやろ!

 

 

ここでウルツブルクを国内に運べたと仮定しても、

 

我国の工業技術で量産体制に持ち込めたかは

 

疑問ではあるけど、こんなしょーもない失い方して

 

上は真剣身に欠けるんとちゃうか?

 

 

 

 

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