1945年5月11日-14日の菊水六号作戦では、陸海軍特攻機133機を出すも沈没艦を認めず!の巻 | 第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

主に戦史について取り上げてますが戦史には諸説ありますので、明らかな誤記以外はご容赦を!!

前回5月3日-9日に実施された菊水五号作戦では、

 

レーダーピケット艦のみではありますが5隻を撃沈し

 

英空母フォーミダブル、インドミタブルを含む25隻を

 

撃破し前線から後退させました。

 

 

 

 

複数の特攻機が突入したアーロン・ワード

 

フォーミダブル

 

 

 

11日に発令された菊水六号作戦では、

 

初日レーダーピケットラインで駆逐艦エヴァンス

 

ヒューW.ハドレイに3機の特攻機が命中。

 

 

特にヒューW.ハドレイは上部構造物の大半が

 

破壊され、すでにヨレヨレなってるとこに

 

桜花が突っ込んで来て(残念ながら至近)

 

後に慶良間に曳航されスクラップとなります。

 

 

 

 

 

 

敵迎撃機をかい潜り、空いたレーダー網から

 

特攻機は沖縄本島に近づき、

 

ついに敵機動部隊を発見します。

 

 

 

 

 

 

空母バンカーヒルに2機命中、大破炎上し

 

後に本国回航となります。

 

 

 

 

12日、戦艦ニューメキシコに1機命中

 

14日、エンタープライズに1機命中、大破炎上

 

駆逐艦バーチェ1機命中、大破炎上

 

 

 

このように菊水作戦の中で、

 

数少ない敵機動部隊にまで到達した作戦でした。

 

沈没艦こそなかったけど、

 

戦艦1隻・正規空母2隻を含む合計19隻に

 

被害を与えています。

 

ただ、特攻機の未帰還は150機にも達し、

 

この数からするとかなりの機が

 

迎撃機に喰われたことになります。

 

 

 

沖縄戦における特攻作戦は以下の要領で

 

実施されるはずでした。

 

 

1、上空制空隊が先行し迎撃機を引き付ける

 

2、 陸軍の司偵・海軍の彩雲がチャフを散布し

 

欺瞞工作を図る

 

3、先発特攻機がレーダーピケット艦を粉砕し

 

敵レーダー網に穴を空け、この空域から

 

後発隊を本島近海の敵艦隊に突入させる

 

 

と言うものでした。

 

 

しかし上空制空隊・直掩の戦闘機に

 

故障等で引き返す機体が多く、

 

制空・直掩の任務が全うできず

 

特に陸軍機に多かったのですが、

 

直掩なしで特攻機のみで出撃したケースも多く

 

迎撃機に襲われ全滅した隊も多くありました。

 

 

 

 

 

 

 

また迎撃機をかわした数少ない特攻機は、

 

敵艦を発見すると我先にと突入態勢に入ってしまいます。

 

中には5機が突入した艦もありました。

 

 

事前に先行隊が外郭警戒艦を叩き、

 

後発隊はあくまで敵空母及び輸送船団を狙う

 

との説明を受けているのも関わらず、

 

やはり戦闘経験のない予備士官たちは

 

敵艦を発見するともう舞い上がってしまうのでしょうか?

 

 

特に神雷部隊の桜花は、警戒艦の駆逐艦ごときに

 

使用するのはあまりにもったいなかった。

 

彼らの持つ威力ならば空母を狙うべきでしたね。

 

もし突入が成功したならば、エセックス級の

 

正規空母でも沈めれたかもしれないのに…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当初の作戦計画通りに実行してれば

 

もっと敵に打撃を与えれたかしれませんね。

 

残念です…。

 

 

 

5月24日からは菊水七号作戦が開始される予定です。

 

次回も大量に特攻機を送り出すのでしょうから

 

今一度綿密な作戦計画を部隊全体に

 

周知してみてくださいね.。

 

ねぇ、宇垣長官!!

 

 

 

 

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