鍼灸での施術を行うにあたって、どうしても避けては通れないのが「勉強」です。
これはどんな方法で施術をするにしろ、経絡経穴であったり筋肉や神経であったりと、必ず知識をアップデートし続けていく必要があります。
鍼灸とは書きましたが、どんな仕事でも勉強してスキルアップしていくのは当然かもしれません。
鍼灸師は沢山いますが、その中でも施術やその目的は千差万別です。
ただ東洋医学を志て施術していくのであれば、古典を読むことがとても大切です。
古典と簡単に言いましたが、鍼灸における古典とは基本的に中国で書かれたものです。
よって必然的に漢文になります。
漢文と聞くと、中学や高校の授業で触れたことがあると思います。
その頃の知識があるのでそれ程漢文に抵抗はありませんが、それでも忘れていることも多いものです。
ただ漢文とは言え、漢字で書かれているものなので比較的わかりやすいです。
歌の歌詞や小説などでもそうですが、予め翻訳されたものを読むと大方の内容は入ってきますが、そこには翻訳した人の意志が入ったり、言葉のニュアンスが変わったりと、正しい解釈にならない場合があります。
すると本来の意味からやや逸れてしまうのです。
そのためにも自分で原文を読み取ることで、言葉の精査や単語の意味を調べたりして、本来の意味に近い自分なりの解釈が出来るようになるのです。
これは漢文も同じで、漢字の意味や思想の背景など色々なものを考慮して読み取っていきます。
漢文はそもそもが漢字であるが故に、見ているだけでもだんだんと目が慣れていくので、ある程度読み取れるようになっていきます。
ですので、比較的勉強しやすいのかなと思います。
経絡やツボなど、鍼灸の根拠は古典にあるので、古典を疎かにすることなく少しでも触れようとすることが施術に繋がるような気がします。
日々古典を読み解き、東洋医学的なイメージを自分の中に構築出来るよう勉強を重ねていければ良いです。
☝️東大寺 大仏殿