鍼灸マッサージの施術において、効果や満足度を大きく左右するのが「手」です。

言わずもがな、手は施術においての要であるので、掌の柔らかさや温かさ・潤い・関節の柔らかさなどなど、、

その質感によって施術は決まると言っても過言ではないでしょう。







特に自分の手は関節が柔らかすぎるくらいであり、親指が写真のように90°に曲がってしまいます。その他の指や手首も非常に柔らかく、時に気持ち悪がられるほどです。

骨が折れてると言われることもあります。





ただこの関節の柔らかさが、ひとつの取り柄だと思っています。

関節が柔らかいと、相手の身体の構造に合わせやすかったり、刺激の調整が関節の動きで微細に出来たりとメリットがとても多いです。

加えてオイルマッサージを行うので、患者様の皮膚に対しての密着感をとても感じられます。



関節の柔らかさには本当に助けられています。

その一方でデメリットもあります。

それはこの手では、一般的な指圧は手を痛める可能性が非常に高いということです。

普通では向かない方向に曲がってしまうので、許容範囲を超えて負荷がかかり続けると、関節が炎症を起こしてしまいます。

それを防ぐためにも、基本的に指圧はあまりやらないようにしています。



故に手技はオイルマッサージをメインにしているわけです。

指に体重が掛かることも少なく、手全体で無理なく施術ができるのが良いのです。

押すよりも揉み込むといった手技が多いですから。

長年続けていくためには、先を見据えてやっていく必要があります。








この関節の柔軟性を活かした施術は、この手にしか出来ないものであり、受け手側も独特な刺激を感じることができるので喜ばれています。

手というのはそれぞれ個性があるので、その意識を片隅に置いて施術を受けてみると改めて発見があるのかもしれませんね。

セラピストの個性が見えてくるでしょう。