直接行けるのがベストだったんですが、何しろアクセスの悪いギリシャ。
調べてみるとかなり大変そうだったので、大人しくアテネを経由して向かう事にしました。
アテネからメテオラの最寄り駅、カランバカへは列車が便利。
コチラからネット予約ができます。
直行列車は1日1本しかなく、シーズン中は席が埋まる事も多いらしいので予約必須。
往路は二等、復路は一等にしてみました。往復で35.10ユーロ(約4,560円)。
アテネを8:20発、カランバカへは13:18着と、片道約5時間。
日帰りで往復する人もいるようですが、かなりハードです。
カランバカの宿は"Edelweiss Hotel Kalambaka"。2泊で68.40ユーロ(約8,890円)。
例によってドミトリーは売り切れで、普通のホテルに泊まる事になりました。
期待していなかったけど、まさかのバスタブ付。スーパーもすぐ近くにあって良かったです。
宿のベランダからは、メテオラの奇石群が見えます。
今日はのんびりしようと、近場のレストランでムサカと赤ワインを頂きます。
ホテルでもらった地図についていた割引券で、11.50ユーロが9ユーロ(約1,170円)になりました。
レストランの赤ワインがジュースか!?ってくらいアッサリで飲みやすかったので、
スーパーに行って白ワインも試してみる事にしました。500mlだったかな?
これでたったの1.47ユーロ(約190円)。ビールは0.88ユーロ(約115円)。
エディンバラのウィスキー工場の試飲ツアーでもらったグラスを引っ張り出して
優雅にワインを飲みながら地図を見て明日の計画を練りつつ、時折奇石を眺める。
バスタブにもお湯を張ってみたりして、贅沢なホテル滞在を満喫しました。
二日目、レンタルバイクでメテオラにある6つの修道院を巡ります。
バイクは50ccが20ユーロ、125ccが25ユーロ(約3,250円)。店の場所はコチラ。
メテオラはバスと徒歩で回る人もいるくらいなので、移動距離としてはさほどでも
ないんですが、坂が多そうなので125ccをチョイスしました。
6つの修道院を全部回りたい人は自分で移動手段を確保するか、ツアーが無難です。
まずは人が少ないうちにと、一番人気の大メテオロン修道院へ。
『メタモルフォシス修道院』とも呼ばれていて、一番大規模な修道院です。
近くにはヴァルラアム修道院が見えます。
いずれも切り立った断崖の上にあり、今のように道やケーブルリフトが整備されるまでは梯子やロープを使って昇り降りしていたらしいです。
もちろん転落死する人もいて、それは神に召されたと判断されたとか。
修道院の入場はどこも一律3ユーロ(約390円)。
女性は肌の露出禁止。長ズボンもNGなので、巻きスカートを巻く必要があります。
内部は過去に使われていた納骨堂や台所、葡萄酒の貯蔵庫などが公開されていました。
中庭から下に下りて行くと小さい博物館もあります。
フレスコ画でビッシリと埋め尽くされた礼拝堂もありましたが、こちらは撮影NG。
ヴァルラアム修道院は入場に行列ができていたので、外観だけ見る事にしました。
壁に囲まれている姿はまるで要塞のよう。
この後、ルサヌ修道院にも入ってみました。
6つの修道院の内、このルサヌ修道院と聖ステファノス修道院が女性修道院。
内部は撮影禁止でしたが、手作りの小物を販売していたりと女性らしさを感じました。
2カ所ある見晴台のうちの1つに来てみました。
今までは中国の石林のイメージでしたが、実際見てみると全く別物ですね。
岩の大きさがとんでもないです。これは是非実物を見て、その迫力を感じて頂きたい。
修道士たちがこの地に住み着き始めたのは9世紀頃。
俗世との繋がりを断ち、ただただ祈りと瞑想のために生きていました。
ちなみに修道院はこんな感じで見えています。
どれも絶壁の上に建てられていて、まさに中空の修道院。
個々で生きていた修道士たちの間で共同体が作られ、修道院が建てられ始めたのは
14世紀頃。どうやってあそこまで資材を運び上げたのか、皆目見当がつきません。
もう1つの見晴台からの眺め。カストラキはカランバカの隣町。
ここからだと頑張れば6つのうちの5つをパノラマで撮影できます。
聖ステファノス修道院は岩の裏側なので、どう頑張っても見えません。
こちらが見晴台から見えなかった聖ステファノス修道院。
今日は休館日(?)で、ゲートが閉まっていました。
無事6つの修道院を回り終えたところで、時刻は14時。
せっかく大き目のバイクを借りたのでもうちょっと走りたいな~と、一山超えた先の
レストランを目指す事にしました。
道路はきちんと整備されているし道に迷う事もないんですが、カメさん飛び出し注意です。
10kmほど離れた先の集落にある"Eagle nest restaurant"にてランチ。
ミートボールを頼んだらご飯がセットになっていました。11.30ユーロ(約1,470円)。
カランバカに戻り、小休止。
バイク移動とは言え昼間の気温は30℃を超えるので、結構疲れます。
見晴台からのサンセットも綺麗と聞いていましたが、夕方から一気に雲が出始めて
夕陽は見れず。残念な感じになってしまいました。
夜景スポットを探して薄暗い中をウロウロしていると、ピョンと飛び出した石を発見。
パンフレットで見てどこにあるんだろう~と思っていたら、カストラキの町にありました。
カストラキの夜景。場所はこの辺り。
まだちょっと空が明るいです。
カランバカの夜景。場所はこの辺り。
夜景スポットは街中にある観光案内の看板に書いてありました。
メテオラ3日目。
バイクを返却して、すぐ近くの"Taverna To Paramithi"でタコ料理を頂きます。
美味しかったけど、これだけではボリューム的にちょっと少な目。12.50ユーロ(約1,625円)。
あとは図書館などで時間を潰し、カランバカの駅へ。
復路の列車はカランバカ17:32発、アテネ22:12着。
途中の停車駅ではいい感じの夕焼けが見られました。
メテオラ、ギリシャに来るまで存在も知らなかったんですが来て良かったです。