見所は中心部に集まっているので、おおむね徒歩で回れます。
スコットランド国立博物館は入場無料。
東館と西館に分かれていて、丁寧に回ろうと思うと余裕で1日潰れそうです。
展示はファッションから自然科学、古代エジプト美術まで多岐に渡り、
一部は日本の科学館のように自分で機械を動かして体験できる設備もありました。
一昔前に話題になったクローン羊のドリーの剥製も、ここに展示されています。
博物館から出た所で雨がパラついてきたので、"Arcade Bar"でランチタイム。
ここのハギスは"The Best Haggis"との呼び声高い有名店らしいですが、
まず「ハギスとは何ぞや?」の方はこちら↓
ハギス (Haggis) とは、羊の内臓を羊の胃袋に詰めて茹でたスコットランドの伝統料理。
茹でた羊の内臓(心臓、肝臓、肺)のミンチ、オート麦、たまねぎ、ハーブを刻み、牛脂とともに羊の胃袋に詰めて茹るか蒸したプディング(詰め物料理)の一種である。さまざまなバリエーションが存在し、内臓は主として肝臓が使われるが、心臓や腎臓を使う場合も多い。近年では胡椒などの香辛料を使うことが一般的となっている。
by wikipedia
とりあえず名物という事だったので注文してみたものの、供された皿も意味不明。
一番上がハギス、その下はカボチャ(?)のペースト、さらに下はマッシュポテト。
ソースはオススメされるまま頼んだウィスキーソースです。
お味に関しては、まず一口目は意外とイケる?と思ったものの、徐々にキツくなってきました。
特に肉の臭みなどはないものの、全体の組み合わせがどうもイマイチ。
最終的に1/4ほど残して撤退しました。ハギス単品で15ポンド(約2,250円)。
今度は北に向かって歩き、ニュータウン方面へ。
フローラルクロック(花時計)は思ったより小さめでしたが、毎年デザインが変わるのだとか。
ニュータウン側から見上げたエディンバラ城。
花時計から東に歩いて行くと、やがてカールトン・ヒルに行き着きます。
小高い丘の上には展望が望めるネルソン・モニュメントと、ナショナル・モニュメントが
並んでいます。
左側に見えるのがナショナル・モニュメント。
アテネのパルテノン神殿を模したもので、ナポレオン戦争戦没者記念として建てられました。
ところが建築中に予算が尽きてしまい未完成のままで放置されているという、
まるでジャカルタの旧モノレール(←橋脚だけ作って終わった)のような有様です。
夜は19:30から"Scotch Whisky Experience"のツアーに参加しました。
エディンバラ城のすぐ手前にあるウィスキーの博物館で、基本のツアーは
15.50ポンド(約2,350円)。
これは"Silver tour"で、これと"Gold tour"は日本語のオーディオガイドが対応しています。
さらに高いツアーもありますが、上記2つのツアー以外は英語のみ。
高いほど試飲できるウィスキーの種類やクオリティが変わるようです。
まずは電動カートのアトラクションに乗って、ウィスキーの製造過程をお勉強。
これもカート毎に言語が設定でき、日本語も選択可能です。
その後はオーディオガイドに従ってツアーが進みます。
展示は写真やグラフが多用されていて、分かりやすい感じ。
ウィスキーを樽に詰め、熟成のために寝かせておくと年々水分が蒸発するため液体が
減ってしまい、それを「天使の取り分/天使の分け前」と呼ぶらしいです。
25年も置いておくと、その量は実に40%。熟成年数の長いウィスキーが高価なのも納得です。
続いてスコットランド各地のウィスキーの特徴の説明。
英語ガイドが説明をする中で日本語のオーディオガイドを聞く形になるので、完全に二重音声です。
渡された紙には5大産地が記されていて、色のついた部分を擦ると特徴に合わせた香りを
嗅ぐ事ができます。シトラス風味だったりスモーキーだったりと、これは斬新。
各地のウィスキ―5種と、ブレンデッドウィスキー1種の計6種。
これらの説明を聞いて、参加者は試飲したいウィスキーを1つだけ選ぶ事ができます。
試飲の量もほんのちょっぴり。色々飲みたい人は"Gold tour"に参加しましょう。
最後はウィスキーを持って移動し、膨大なウィスキーコレクションを眺めながら試飲タイム。
グラスを回して空気を含んでみたり、飲み込む前に舌の上で転がしてみたりと、
テイスティングの仕方はワインとそう変わらないかな(←素人判断)。
試飲できる量は少なかったけど、これはこれで結構楽しめました。
シングルモルトウィスキーとブレンデッドウィスキーの違いも知れて、勉強になったし。
個人的にはエディンバラ城で試飲させてもらった甘いウィスキーが気になっていて、
勇気を振り絞って英語で聞いてみたところ、「多分これね」と教えてもらったのが
ウィスキーリキュール。
ミニボトル3.75ポンド(約570円)を買って帰ってみたら、まさに同じ味。
ハニーウィスキーとして日本でも売られているようですが、初めてその存在を知りました。
スコットランドでスコッチウィスキーの知識を深めた所で、次はイングランドに向かいます。