ある高校の学生がミネラルウォ―ターを差し出し、こう言った。
「先生、飲みたいですか。」
(-"-;A ムッ。
これは、インドネシア語で飲み物を人に勧める言い方「mau minum(マウ ミヌム)」を直訳してしまったためと思われる。英語もインドネシア語と同じで、「Do you want~」という聞き方をよくしますね。
相手の意志を尊重するためらしいですが、日本語に直訳して「~たいですか。」と使うと、それは相手に対し失礼に値するのです。直訳、注意。
会話の時間。場所の設定は「めがね屋」。店員役の学生がこう言った。
「いらっしゃいませ。手伝ってもいいですか。」
(°д°;) な、なにを・・・?
これは、インドネシア語で「boleh saya bantu(ボレ サヤ バントゥ)」を直訳してしまったためと思われる。英語もインドネシア語と同じで、「May i help you~」という接客用語を使いますね。
日本語に直訳して「手伝ってもいいですか。」と言ってしまうと、なんだか相手が大変な仕事をしているか重い物を持っているかというシチュエーションを想像してしまう。そして、どんだけ謙虚なんだよ!という感じ。「手伝ってもいいですか」より「手伝いましょうか」が自然ですね。直訳、注意。
日本に短期留学する学生が、出国前のみんなへの挨拶として、こう言った。
「何か悪いことがあったら、許してください。」
∑ヾ( ̄0 ̄;ノ 悪いことって、、、あなた日本で何をしてくるつもり???
不可解だ。
きっと、何かの言葉を直訳したに違いない。家に帰ってwiwi先生に聞いてみた。
「ああ、またそれを言ってしまった学生がいたか・・・
」
ムスリムの言葉で、「mohon maaf lahir dan batin(モホン マアフ ラヒール ダン バティン)」
「心身ともにおわびを申し上げます」というのがあるらしい。
これは、ラマダン明けなどの祝日や、特別な日に使うことばなんだそうです。
今まで自分の過ちを悔い改めますから・・・という気持ちを込めて言うそうです。
イスラムの国では馴染みがある言葉だけに、直訳してしまう間違いがよくあるんだそう。
ある総会の開会の言葉として、日本語でこれを言ってしまった人もいたのだそうです。
説明を聞いてやっと納得できましたが、これを聞いた時は本当に驚きました。
文法は間違っていないのに、どんな意図で言ったのか全くわからないという、はじめての体験でした。
・・・自分も英語を話すとき、インドネシア語を話すとき、日本語で考えてから話します。
きっと日本語らしい英語に、日本語らしいインドネシア語になっているんでしょう。
たとえ意味がわかったとしてもスルーせずに、ネイティブには自然な言い回しに訂正してほしい。
そう思ったら、日本語のネイティブ教師としての自分の役割も見えてきました。