30代男性 背中の痛み

〈主訴〉
数日前から背中の痛みが気になるようになり、体勢を変える際に痛みを強く感じる
筋トレが趣味で腹筋を無理にやりすぎたことがあり痛みが気になりだしたのはそのあとのような気がする
また、長引き出してからときどき息苦しさを感じることが出てきた

〈視診・触診〉
背部起立筋の過緊張がみられ、胸部多裂筋に硬結と認知覚がみられた
痛みとして下後鋸筋範囲に自覚症状がある

〈治療〉
1〜2回認知覚のでた胸部多裂筋に刺鍼し、背中の痛みは消失。腰の痛みが少し気になるようになったため腰部最長筋、多裂筋、下後鋸筋にも刺鍼し、気になる痛みはほぼ無くなった。








〈まとめ〉
背部起立筋群が過緊張の状態だと腹筋動作に制限ができ背中がまるまりにくくなるため、反復した腹筋運動により背部への負荷がかかります。また、息苦しさや呼吸器の症状が出ている場合、さまざまな運動のシーンで作用する下後鋸筋の影響も考えられます。体幹を使う動作を繰り返し行うことにより下後鋸筋にトリガーポイントが出来ることは意外と多いです。
深部の筋肉が原因の場合、手技領域では取りきれないことが多いですが、鍼治療だと早期改善する方がほとんどです。
トレーニングをする際は鍛えたい筋肉だけでなく、拮抗する筋肉の柔軟性も考え筋肉の損傷を出来るだけ少なくし、痛みが出ないよう気をつける必要があります。


一度出来てしまったトリガーポイントはなかなか治りづらく、痛みがおさまっても繰り返し出てきたり、長引く症状に繋がっていきます。
また、背部の筋肉にトリガーポイントができた場合、内臓や自律神経の症状も出てきます。
気になるご症状がある方はご相談ください。




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鍼治療 〈銀ざわ〉院長 吉田理恵 


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