術前検査の結果 と カミングアウト問題

明日から実家に帰省するんだけど、JRから新幹線のホームが混むから早めに駅に来るようにというメールが来て驚いている…10連休どんだけｗ
そして最近、お料理のときには妹にもらった南部鉄器の鉄玉を使って鉄分補給をしてます。煮えたぎるリラックマの勇姿がこちら

 

こんにちは、そまみです

今日は、家族同席で術前検査の結果を聞いた日と、私が一番あたまを悩ませたカミングアウト問題についてのお話です。

これで入院前の通院話は全部終わる予定






3/28の術前検査のとき、次はこの検査結果を受けた手術内容の説明をするので、ご家族の方と一緒に来てくださいと言われました。

ついに家族に言わなきゃいけない日が来てしまったか…

今回、自分が乳がんだと分かったことより、家族にそれを伝えることのほうが遥かに気が重かったです。



実は私、1/23の人間ドックでの「右乳エコーのみ時間が掛かった事件」から2か月、一切誰にも言わずに過ごしていました。

会社に言わなきゃいけないことも、いずれ家族に言わなきゃいけないこともわかっていたけど、言うと相手が少なからず衝撃を受けるのだと思うと、なかなかすぐには言いだせず…

みんなには手術内容、入院日、病気の最新状況など全てが分かってから、簡潔に伝えようと決めていました。

しんどいときは素直に誰かを頼ればいいのに、本当に困ったときほど誰にも言えないというか、言わない主義というか。

かわいくないなぁと思うんですが、昔からそういう性格なのです

自分的にはそれを周りに隠しているつもりだけど、昔、一人暮らしを始めた頃に父が母にぼそっと「あいつは困っても自分からは絶対に言わないから、無理しないか心配だ」と言っていたそうなので、めっちゃバレてるんですけどね！笑



さて、私の家族は両親+妹(既婚・子供2人)なのですが、私以外の家族はいま地方に住んでいるため、年に3回の帰省時にしか顔を合わせません。

なので、私が最近こんなに病院通いをしていることも、おかげさまで今まではうまく隠し通せていたのですが、次は絶対に家族同伴で来てくださいと言われると、そういう訳にもいかなくなりました。


両親か、妹か。


悩んだ挙句、きっと、よりショックを受けるのは両親だろうと思ったのと、説明＆手術の立ち会いの際は若い妹のほうがフットワークが軽くていいだろうと判断して、まず妹にLINEしました。

「突然びっくりさせてごめん。実は乳がんになっちゃって手術するんだけど、来週の説明に家族の同席が必要になった。来られる？」

子供のこともあるし悪いなぁと思ったけど、妹は「大丈夫！なんとしてでも絶対行くよー」と言ってくれました


両親への報告は、ワンクッションあったほうがいいだろうと思ったので、妹から伝えてもらいました。

絶対びっくりするだろうから、倒れてもいいように布団の上で話してあげて～！とお願いして。笑

あとで妹に聞いたら、突然のカミングアウトに両親は相当ショックを受けていたらしく、父は血圧が急上昇してしまい、その日は大好きなお酒を一滴も飲まずに無言で眠れない夜を過ごし…

母も、娘のことなのに何もしてやれない自分が情けないと言って泣いていたそうです。

翌日以降も2人にはしばらく葬式ムードが漂っていたらしく、それを聞いてとても胸が苦しくなりました。

いくら「簡単な手術だから心配しないでね」と言っても、娘ががんだと聞かされたら、親は落ち込みますよね。

小林麻央ちゃんが前に、がんになったら人はみんな、家族に申し訳ない、ごめんなさいって思うと思うって書いてたけど、本当にそのとおりだなと思いました。

誰も悪くないのに、お互いが「病気になってごめんなさい」、「何もしてあげられなくてごめんなさい」って雰囲気になっちゃう。

お互いに「心配してくれてありがとう」、「頼ってくれてありがとう」って明るく過ごせたらいいなと思うけど、こればかりは患者本人の体調やメンタルにも大きく左右されるので、とても難しい問題ですね

実際に私も、あまりにも両親が落ち込んでいるという話を聞いて、妹に「そんなふうになるから家族には言いたくなかった！心配されすぎると自分が重病人に思えるからそっとしておいてほしい！」みたいにキツく言ってしまったことがあります。

あとで「これから世話になる人間の言葉じゃなかった、ごめんなさい」と謝ったけど、間に入った妹には悪いことをしてしまいました



そんなこんなで、4/3の検査結果＆術前の説明には妹と一緒に行き、先日やった諸々の検査結果と手術内容についての説明を受けました。


■右乳房部分切除+センチネルリンパ節生検

■腫瘍の大きさ 7mm

■ステージ1

■他臓器、リンパ節への転移なし


上記を告げられる前に「先にもう1回エコーさせて」と言われて右脇のあたりをチェックされたので、また何か見つかった！？と不安になったけど、大丈夫だったみたい。

今回の件で、すっかりエコー恐怖症になってしまいました

MRIで白くなってるところがあったからチェックしたらしいけど、そういうふうに写ることはよくあるし、今エコーで見た感じでは何もなかったから大丈夫と言われてホッ…


リンパ節への転移については、正直、手術してみないとわからないですよね

あと、腫瘍の大きさも。

がんがもう少し広がっていたら予定より大きく切除することもあるけど、全摘になる場合は一旦そこで終了して、後日、再建のことなどを本人と相談してから再手術になるので、麻酔から覚めてみたら全摘でしたということはありませんとのことでした。



こちらは先生が描いてくれた手術のイメージ。

がんの場所と、どこを切るかが描いてあります。

縦に切るのかと思ったら横だった

画像では隠れていますが、上の青い矢印の説明として「リンフォシンチ」と書いてあり、家に帰ってから、これなんだっけ？と思って調べて思い出しました。
話は覚えてたけど、検査名まで覚えてなかった…

詳しくはこちらのサイトがとてもわかりやすかったので、よろしければ。
http://www.hosp.ncgm.go.jp/s037/130/080/scinti_07.html

要するに、センチネルリンパ節を探すために、手術前日に注射を打つやつですね。

なんだか痛そうだけど頑張りまーす



それにしても、この日一番気になったのは、腫瘍の大きさが7mmだったこと。

人間ドックの画像や乳腺クリニックでのエコーのときは、5mm無かったはずだけど！？

2か月も放置すると、すぐ大きくなるのね～とショックを受けていたら

「マウスで選んだ範囲がちょっとズレただけで数字が変わっちゃうからねー、5mmか7mmかは誤差ですよ、僕が今測った感じは7mmかな」

と言われました。

今日の格言：　「2mmは誤差」

 

たくさん乳がんを見ている先生が言うのだから、ここは素直に信じようと思います(笑)




この日は昼イチで行ったのに、終わったらすっかり夕方になっていました。

お昼ご飯を食べ損ねていたお腹減りすぎ姉妹は、その後、昼夜兼用で ラーメン + チャーハン(小) + 餃子 を食してやっと落ち着いたのでした

朝早くから夜遅くまで、日帰りで弾丸スケジュールをこなしてくれた妹には大感謝です


この日のお会計　1,270円





ところで、話が前後しますが、病気のことを直接伝えたのは

直属上司→ 妹＆両親→ 趣味友→ 同い年の同僚→ 後輩ちゃん→ 先輩2人　の順でした。

こんな大事なことを家族より先に他人に言うのは、家族に申し訳ない気がしてちょっと気が引けたけど、順番的にしょうがなかった…


そろそろ手術を受けることを言わないとなぁと思っていたときに、先に上司に呼ばれて「4月からそまみさんの仕事がめっちゃ増えるよ」と言われたので、それは困るーーー！と、一番に上司に報告することになったのでした。

ちなみにこの上司が本当にいい人で。

私、入社したときからずっと、この上司のことが人間として大好きなんです

この営業所内で一番仲が良くて、しょっちゅう愚痴を言い合ったり励まし合ったり。

今回のことも、会社の上層部や営業所の他のメンバーには、入院のことは僕から言っとくから自分で言わなくてもいいよって言ってくれました。
上層部には病名も言っていますが、直接仕事を任せることになる後輩ちゃん以外には、同じ営業所の人でも病名は伏せる予定です。

普段はとても物腰柔らかだけど、言うべきときは言う。

ものすごく頼りになって尊敬できる上司です



先輩二人のうち一人は、5年以上前に乳がんになって、抗がん剤を使った治療を頑張った人なんですよね。

当時は相当しんどかったみたいですが、今では「そんなことありましたっけ？」ってくらい元気にお酒飲んで海外旅行して、残業もバリバリしてるし、私のことを伝えたら「私の腫瘍は3cmもあったけど、今こんなに元気だし、そまみちゃんも絶対大丈夫だよー！」と励ましてくれました。

実際に元気になっている先輩という根拠があるから、勇気りんりんです(笑)



さー！GWが終わってバタバタと仕事をしたら、私にも、あっという間に入院+手術の日がやってきます

このGWは、その後のお勤め(笑)に備えて思いっきり楽しんでおこうと思います

私より先に治療や手術を始めた先輩のみなさん、私もすぐに追いかけるので、これからも一緒に頑張りましょー！！


さ。明日は会社に行くより早起きしなきゃ。寝坊したら大変だ～～