無菌ジャパンの怖い罠

NHK人間講座 ・・・ 藤田紘一郎(東京医科歯科大学教授)ご参考


はれちゃんの『泉のほとりは健康へのまわり道』




日本人はなぜバイ菌に弱くなったか


 結核を代表とする、いわゆる古い感染症にも日本人は再び狙われるようになった。病院内感染菌には抗生物質に耐性の株まで出現して、どの薬も効かない菌株まで現われてきた。

 

 完璧な衛生環境、抗生物質や消毒剤といった薬によって完全に守られてきた私たちが、なぜ、このような「新興」および「再興感染症」に悩まされるようになったのだろうか。私は戦後、日本人が進めてきた「無菌化」が関係しているように思う。




 花粉症やアトピー性皮膚炎、気管支喘息などのアレルギー性疾患が、この日本の「無菌化」と実は密接な関係をもっていたのだ。


 共生菌の排除が新しい感染症、病原性大腸菌O-157を生み、その犠牲になる日本人を生んだのだ。すなわち、共生菌の排除が新しい病原体を生み、一方では人間の免疫力を低下させるように働いたのだ。


はれちゃんの『泉のほとりは健康へのまわり道』