語り手の栄養 | 働くママ(SOHO編)

語り手の栄養

ある小学校での朝のおはなし会。

絵本を終えて「では、おはなしを始めます」と言ったとたんに…

真正面の子が、すぅっと目をつむり、わずかに上をむきながら深呼吸した。

 

ああ、それ!

私と同じおはなしの楽しみ方!

おはなしの空気を吸い込むイメージ。

 

 

目をつむる。心を真っ白にできるその姿に、おはなしはまっすぐ届く。

 

なぜって、それが私たち語り手にとっての栄養であり喜び。

一緒に進める一本の道ができて、迷わずあなたがたを連れてゆく。

 

 

1年ぶりのおはなし会は、語り手も聴き手も気づくことが沢山ある。

学び直しと… そして再発見にわくわくする旅が、また始まるのでしょう。

 

 

 

 

初めてひとりだちするライオンは、弱い。

シマウマの子どもを狙うが、大人のシマウマに蹴られたり、噛みつかれたり。

痛そうな顔で、ライオンに共感する子どもたち。

 

この絵本では主人公が獲物にありつけません。

ハッピーエンドではないが、永遠に繰り返し続いてきた野生動物の物語に思いを馳せることができます。

失敗を重ねて生きてゆく。だから強くなる。

裏表紙をぜひ、見せてあげてくださいね。