行ってきました山中湖!


今回のバス釣りは、僕の釣りの師匠Sさんと、劇団員のイベリコ本多の3人で行って参りました。

実は僕、釣り歴25年以上なんですが、何故か、奴……そう、僕の永遠のライバル、ブラックバスだけは、一度も釣れた事がなかったんですねえ… 


そんなこんなで、今回はやたら気合を入れての釣行。(なんせ、冬になると、一気に釣れなくなっちゃうから…)


朝4時に起きて、5時に出発! 
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そして途中、海老名サービスエリアで、朝っぱらから、ラーメンで腹を満たし、準備は万端! いざ山中湖へ!



そして6時ちょっと過ぎ。 無事、山中湖に到着。


んが!





霧だらけ…

向こう岸どころか、20m向こうですら見えない状況。

しかも、気温は2℃…

めっちゃ寒い!!!

この釣り、一体どうなるんだろうか?






やったる!しかし霧が…



























しかぁし!

そんなもんには今日の気合は負けない!

やったるぜぃ!と気合を入れまくる二人。








そしていざ湖へ…すると

 霧が晴れたぜい!

ほい、これ。

二人の気合が、完全に霧を追っ払いました。

そしてついに釣り開始!


が…


う~む…やっぱり釣れん…、これはよっぽど縁が無いのだろうか…そんな事を思いながら、場所移動。







で、この一枚。

何故か白鳥もいて、昔、書いた「翼の降る町」なんて芝居の事などを思い出す。

しばしの間、釣りの手を止め、ぼうっと和んでいると、ついに…



くそう。なんとイベリコ本多君が、座長を差し置いて、1匹目をゲット。

しかも、どんどんと順調にその数を伸ばしていく。


その心無い姿に、だんだんと嫉妬心が芽生える。そして、こんな言葉をかけてやる。


「それ以上釣ってみろ、次の台詞を減らしてやる」

「あ、また釣ったな…次回のお前の台詞は1行すら無いと思え」

「おい、ちょっと水ん中潜って、俺のルアーでお前が釣れてこい」


しかし、ありったけの心の狭さを露呈した言葉を本多にぶつけるも

言葉が通じないのか、写真のように、俺の方をニヤニヤと眺めながら、次々とバスを釣り上げていく本多。 


ううむ…今日のこいつは手ごわい…イベリコ本多から、いつのまにか、エドモンド本多へ進化してやがる…

そして前半戦、終了。



やっぱり、俺がバスを釣るのは無理なんだ…」と、やや、あきらめの表情。

落ち込みながら、軽い昼食を取りに、近くのガストへ。


日替わりランチを食べながら、何故に釣れないんだろうと愚痴をこぼしていたら


「浅野さん、タイミングですよ、タイミング。」


と、フォークにハンバーグを刺したままの本多から、アドバイスを受ける。


こんにゃろめ。


ん?ちょ、ちょっと待てよ…この台詞は…芝居の稽古中、俺がいつも本多に言ってる台詞じゃないか…

…こいつ、やる気だ…すごくやる気だ…

ああ…また、ニヤニヤ笑ってやがる…

しかも、アゴにハンバーグのソースがついてやがる…

アゴのソースを拭き取ってやりながら、気を取り直して、後半戦突入。


今度、本多が魚を釣ったら、背中を優しく押してやろうと、心にそっと誓い

ボートに乗り込み、いざ再び湖へ!


そして、約30分後…









やりましたっ!!!!

ついに、生まれて初めての、バス、ゲットです!


この瞬間、少年時代の色んな釣りの思い出が頭をよぎりました。


ブラックバスという魚がいるという事。

それは餌ではなくルアーと言うもので釣るという事。

池田の大池に、すごくでかいバスがいると言う事。

雨の中、自転車が壊れながらも3時間近くもかけて、そこへ釣りに行った事。

何度も何度も挑戦しても、結局一度も釣れなかった事。

すごく仲の良かった友達がいて、引っ越す時、互いのルアーを交換した事…


僕の中で、大事なものたちが、いっせいによみがえり、次々に声をかけてくれました。


「やすのりくん、ついにやったね!」「がんばったね!」

「おめでとう!」「おめでとう!」「ちくしょう、かっこいいや!」


 それはそれは素敵な瞬間でした。


奴が話しかけてくるまでは。










本多の釣りバカ日誌


「やや、浅野さん、少ないッすねえ!ん?それ何すか? めざし?」


背中を押してやりました。


しかし、本多はひらりと身をかわし、水の中には落ちませんでした。


くそう。


本多め…まるで釣りバカ日誌に主演してもおかしくないほどの満面の笑みで、話しかけてきやがって…


しかも、なんていい笑顔だ。こっちまで微笑み返ししたくなるじゃないか。


とりあえず、数を釣って奴を見返してやろうと、再び、竿を振った。


そして…





はい、16時。 若干、ひげも濃くなったところで、無事、納竿!

さてさて、気になる釣果は…


僕、2匹。


平成の爆釣王、エドモンド本多、8匹。





数字じゃないんです…

僕にとって大事なのは、初めて、バスを釣ったと言うことです…




ふぃ~


何はともあれ、最後、釣ったバス達を、無事、湖にリリースして、車で山中湖を後に。


う~ん、実に思い出に残る日になったなあ。

なんたって、少年時代からずっっっっと憧れ、想い続けていたブラックバス達と、やっと出会えたんだから。 


喩えるなら、まるで、初めて大人の男になった時のような…そんな感じにすごく似てました。

どこか照れくさくて、それでいて、どこか誇らしいような…そんな感じ。


とまあ、切ない感傷に浸っていると、何処からか、変な音が…


ぐごぉ~ぐごぉ~


ああ…爆釣王だ…助手席に座っている爆釣王が、今度はいびきの爆発王になっている…
背後から、そっと、首を絞めてやろうかと手を伸ばしかけた頃、次の目的地に到着。

その途端、爆発王、パチリと目を覚ます。


で! 日本の旅の締めはやっぱりこれでしょう。



ほい来た、温泉!

「紅富士の湯」ってとこでして、6月、河口湖に訪れた時も、来た温泉です。

しかも、今回は「紅富士の湯 400万人達成謝恩期間のお知らせ」って事で、\500で入浴!


いやあ、やっぱ冷えた後は温泉ですなあ。サウナにジェットバスに露天風呂!

それに今日は、なんたってブラックバスを初めてゲットしたんですから、もう気分が違います。







空にも、まるで、モネの絵から抜け出したかのような雲が、ぽっかりと浮かんで、実にいい感じ。 露天風呂から眺めた夕暮れの富士も、素晴らしいの一言に尽きました。


やがて、日が落ち、露天風呂に浸かりながら、富士山とその横に浮かぶ三日月とを眺めていると、いつの間にか「草薙の風」が、すっかり心の中を過ぎ去って、次回作「産土の岩」がしっかりと心に根を張ったことを感じました。


うっし!次の脚本も頑張っぞ~!!!


そう心に誓った時の事です。


ああ……僕が眺めている富士山の目の前を、本多の富士山が、プランプラン通り過ぎていく…

しかも僕の存在に、全く気づいてない…

最後まで、スペシャル本多デーな休日だった。



※ちなみに、文章には、多少のフィクションが混じっております…