先日アップした↓の話の続きです。
都会で会社を興した祖父の元で長年働いていたものの、帰郷の思いが抑えられず1人で田舎に帰ろうとした叔父。
その気持ちを知った祖父母は、叔父を連れ親子で帰郷したのでした。
帰郷してからの叔父は、山菜採りや地元の高齢者から力仕事をお願いされて手伝いに行ったりといった生活をしていました。
常に叔父の将来を案じていた祖父でしたが、高齢ということもあり遂に病に倒れてしまいました。
家に残されたのは叔父と、叔父と同様に字の読み書きができない祖母の2人きり。
(祖母は昭和初期の生まれですが、家庭の事情で学校に通えなかったので読み書きを習得する機会がなかった)
孫が病院に見舞いに来るたびに、「あいつとばあさんのことは頼んだぞ」と言い、最期まで叔父と祖母を気に掛けながらも亡くなりました。
祖父亡き後も、叔父と祖母の2人生活は続きます。
それから静かで長い長い月日が流れ
祖母も高齢となり体力が衰え始め、持病のため薬が手放せなくなりました。
田舎に戻った娘夫婦(夫の親は既に他界のため叔父にとっては唯一の兄弟)が、時折り顔を出しては祖母や叔父の身の回りの世話や通院の付き添いをするようになりました。
私達孫世代も機会をみては田舎の祖母や叔父に会いに行きました。
そこで時折り祖母が口にするのは、亡くなった祖父と同様に、「私が死んだら〇〇を頼むね」と、叔父を案じる言葉でした。
④に続きます。