あの日、(前編)ミーティングで武ちゃんが見せた新島のパンフレット。
「海はきれいだし、行こうよ」この武ちゃんの誘い文句は、本当だった。
大揺れする甲板で夜を明かし、桟橋に到着した寝不足8人組は、民宿へ向かう。す
2泊3日の滞在。
朝の10時。民宿からバスで数十分の海岸入り口に、いよいよ降り立つと、、
真っ青な海が目に飛び込んできた!! 私は水平線ってやつを初めて見た。
季節はずれでゴミが散らばり、濁って見えた千葉の海、それしか知らなかった17歳の私には、人生初の本物の「海」だ。 足元の砂浜は真っ白で柔らかだった。
いざ海岸。。。男子の脇に置いたラジカセから流れる曲は、
松田聖子の: ♪「渚に~白いパ~ラソル~」
♪「渚のバルコニーで待ってて~」・・
水着姿を見られたくない私達といえば、男子から約20メートルも離れて座っていた。
遠くて話もできない。早くもグループチャットは中断。グループは真っぷたつ (もったいない)。
「・・・なんか、オレらさ一緒に来たんじゃないみたいだな・・」
変な警戒注意報を発令する私たち女子を見て、武ちゃんがそう、つぶやいたらしい。
あとで、誰かさんから聞いた・・
しばらく遠い海をずっと見ていた、すると、、、そら見たことか!?
“どこからか現れた男子3人が、浮かない顔の私達にナンパをしてきた”
「ねえねえ、4人で来てるの?」 「いつから来てるの?」
「民宿って近く?」
ジュンちゃんがボソッとこう答える 「違うっ!8人で来てる、宿はバスで遠い」
薬師丸ひろこに似た、誰からもひと目ぼれされそうな そんなルックスのジュンちゃんから飛び出す低い声と、素朴な返答に、ナンパ君たちは、呆気にとられた。
そこへ、武ちゃんがその異変と気配に気づいて、急いでこっちへやって来た!
さすが、モデルの武ちゃんだ。 至近距離で見た海パン姿は、胸板と腹筋が硬そうに、割れていた。(ちがう、そこじゃない)
さすがは、武ちゃん! 20M離れたその現場に急いでやって来ると、、
「俺ら、同伴者だから・・・」そう言って彼らを追い払った。ポイント2倍!
出るとこ出たので、リーダーと呼ぶことにした。
彼の本命のちこちゃんは、そんな言動にキュンときたか?
追い払われたナンパ君の彼らは、後できっと言った。
「あいつら、紛らわしいな・・」って。
・・・・・・
そのあと、砂浜でどう過ごしたの忘れた。何して遊んだっけ?
ひとつだけ思い出すのは、
「そろそろ 昼ごはん行こう!」みんなで浜辺から離れると、男子たちは、テトロポットをひょいっ!と次々に乗り越えるが、かっちゃんだけは、ひょいっ!っとはいかなかった。数回よじってようやく越えた。
その様子を見ていたジュンちゃんは ボソッとつぶやいた。
「あ~いう時、男子の大事なポイントだよね・・」。
へえ~・・かっちゃんに踏み切れない部分は・・そういうとこか。
ふっと、見せる仕草や、交わし方もポイントなんだな・・・私はこの時、そう勝手に思った。
こんなふうに、して跳べたら、ジュンちゃんを射止めていたかもしれない。
↓↓

そんな、かっちやん。と言えば、あの日に文化祭に伝言で出会い、私がジワジワと一目惚れしたけど、こうして、みんなでいるときは、一緒、というだけで、特別な想いは、盛り上がることなく、必要なかった、気がした。
さて、この、割り込み? ナンパ? がきっかけで真っぷたつだった男女20mの距離は縮まった。ピクニックシートをひとつにして合流できたのだから、しめしめ。
そして、この時に記念写真を数枚、写した。。
デジタルデータでない、アナログの紙ベースの写真はキメは荒いけど、みんなが海を背にして笑顔で楽しげに写ってる。こうして33年過ぎた今でもちゃんとして残ってるからうれしい。
「俺が撮るよ」と抜けて写してくれたのは誰?・・・
それは、ここに写っていない男子、極上に優しかった「徳さん」だな。
そして他にも数枚出てきたから、こうして今、眺めてニヤニヤしてる私。
さて・・カメラを持参した気の利いた男子は誰だったんだろう?
焼き増ししてくれた、まめな男子って誰だろう? ・・・知らない・・
・・・振り返ればラッキーだった私の青春は 色々おおざっぱ過ぎた。
その夜、民宿へ戻った8人は、風呂を済ませて、夕飯し、部屋で軽く呑む・・
ほろ酔いになるジュースや、苦いジュースを飲んで。 深夜のチャットが始まった!
ーーーーーーーーーーーー
(あとがき)
そんな33年前のアナログな関係。わく湧くする関係。
?もしもあの時代も、ラインだったら?
たぶん 旅行に行く行かないのミーティングの時点で、迷ってる子があと2人だけになった時点で、、、空気読めないな~OK出せよ、って感じになって“迷ってるワケ”って大切な事も、見過ごされて、そう、我慢して行く旅、または計画は流れたか、 だったかも知れない。
時に、こんなふうに、グループチャットが途切れても大丈夫。
仲間の姿はすぐそこに感じられるし、また近よれば・・
そのまんまそこに見える。 泣けば気づく。 迷ってる顔。 怒ればわかる。
人のモノに手を出そうとすればバレる。
無視すればした人が恥じる。うっかり間違えて抱きつくことだってできる。
真意の“つぶやき”ツイートも逃さない・・・
アナログ通信の交際ならば、安全。
今の時代のように、ID・PWの登録も不要で参加。 思わぬ割り込み者には、コメント拒否や、受け入れ拒否でなく、メンバーの誰かが、武ちゃんみたいに直接相手を安全確認できる。
受け入れや、正当に追い払えたりもする! 安全主義が好きだな。
ということで 穴ログな 『目と、のどと、脳を、お大事に・・』
ちがう!『 視線と声と言葉を、お大事に・・』
(後編)最終回 :「女ゆえの過失・前代未聞のあやまち 」 につづく・・(^-^)!