16歳 夏休み 午後、1時・・
「ジュンちゃん、来ないな~」
5分・・・10分・・・
「あっ来た!来た!」
「らった!ごっめんね」
( 胸を張り、腕をワキにつけて軽やかに走ってきたジュンちゃんは、
もと新体操部員 )
「もう、どうしたのお?」
「あっ 高校野球がさ~ きれが悪くてさ ~
あとちょっと あとちょっとって 見てたら・・ごめんね」
「急ごう! 」
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Pコック内の ファストフード店内では
たこやき・お好み焼き・焼きそば・かき氷・ソフトクリームなどを販売中
大学生風の先輩と 店長・副店長・・・
そこへ、ジュンちゃんと私が加わって、夏のアルバイトが始まった
油っ臭い オープンスタイルの調理室
上半身はいいけれど、下半身は、ヨレヨレズボンと白のゴム長靴
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● 「焼きそば」
店長が、焼きそばを、両手の金属ヘラでかき混ぜる・・
その鉄板周りを、黒い物体の昆虫が歩くこと、数匹
「あっ!そこ! ゴ・・!」 このジュンちゃんの人指し指を無視して
店長は、慣れた手つきで ヘラで、ぺっと払い飛ばした!
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● 「たこ焼き」
お持ち帰り用に、箱へどんどん詰めるわたし。
「おっ」 ~コロリ~ポトン~ビチャ! 床、床!!
「 数が合わなくなる・・・」 迷わず つかんで箱へ戻す。
よしっ、6個入りのできあがり (買った人 ごめんなさい)
だいじょぶ・・その後 きっと罰を受けてる
キャベツの あお虫に気づかず、ムシ焼きして食べてる
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「いらっしゃいま・・・あっお父さん・・」
(来るって聞いてないぞ。怒る私)
「はい、かき氷、300円です」
氷にかける メロンシロップを、ケチって渡した
( はるばるバイクで、飛んできたのに ごめんね )
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● 楽しい ソフトクリーム作成機 o(^o^)o
初めにコーンに流す・・手首をひねる・・回す・・ピラミッド型、
のはずが・・呼ばれた
「あのおーらった~ちょっと・・これーー(^_^;) 」
腰をかがめて、困っている
ジュンちゃんが作る アイスは ま横に広がって変形していた・・
「ねじれない ソフトクリーム 止まらない 」 だろ
これが33年後、「2013年 Anアルバイト川柳」で賞をとった
アルバイト ばんざい!! \(^^@)/ \(^o^)/
さてこのバイト資金で、フェリーで往く 新島の旅 が始まるのだ!
青春ばんざい!