昨日の父 | ダブルケア*36歳からの認知症介護〜1歳の息子と幼児2人の育児と共に〜

ダブルケア*36歳からの認知症介護〜1歳の息子と幼児2人の育児と共に〜

父が認知症と診断され、在宅(同居)介護から、2年が経ちました。
認知症と診断されるまで。
認知症の進行による問題行動と苦悩。
そしてこれから。
3人の乳幼児の育児と同時にやってきた、父の介護。日々の記録

久々の更新です。

実妹のメールの内容に傷つき、怒り大泣きしました。(その内容は別記事)

昨日、また父の奇行がありました。

昨日の夕方。近所のスーパーに卵を買いに8分ほど外出しました。
普段は長男(1歳9ヶ月)のオムツが臭くても気がつかない父なのですが、昨日に限っては何故かオムツを交換してくれました。

事件はあまりにも突然おこりました。

おそらく、長男がオムツを脱がせた際に暴れたんだと思います。
うんちがフローリングにこぼれたでしょう。それは、仕方ないとします。

しかし、父は普通では考え付かない行動をとったのです。
そのうんちを、ぞうきんやティッシュで拭き取るのではなく、素手でフローリング一面に塗り広げ始めたのです。
その時、ちょうど私が帰宅し「え?!なにやってるの?」と言うと
父は「◯◯(長男の名前)が大グソしやがったんだよ!」と。
そして、そのうんちべったりのオムツを部屋に放り投げました。

「あ…うんち変えてくれたんだ。あっ、ありがとう。
うんち、汚れてるからそこに置かないでうんちはトイレに流して、オムツはゴミ箱に捨ててくれたらいいのに…」というと、うんちをお尻につけたままの長男と、うんちまみれの床はそのままに、オムツを持ってトイレでオムツをシャカシャカ振り始めました。

粘り気のあるうんちだったのでしょう。
うんちは、トイレの壁のあちこちに飛び散りました。
そして、それを止める間もなくオムツをトイレの便座の水の中にぼちゃんぼちゃんとつけこみはじめました。
オムツは水分を含むと、膨張します。
父は予想外だったのか、膨れ上がったオムツを振り回しました。

私が「うんちが、あちこちについちゃってるから、もういいよ」と悲痛な訴えをすると、父は、トイレの便器に再度手を突っ込み、便器の水で壁や便座カバーについたうんちを拭いつけました。

フローリングに塗り広げたのも、便器の水で壁のうんちを広げたのも、父にとっては「拭き掃除」なんだと思います。

けど、正常な判断ができる人ならそんな行動はとらないですよね。

父の奇行を最後まで見送り、父がいなくなってから、うんちまみれになった長男を着替えさせ、部屋のうんちを拭き取り、トイレを掃除しました。

自分の息子のうんちだけど、臭くて、汚くて悲しくなりました。
これが、もし父の汚物だったら私、片付けられない。

涙がでてきました。