■武将たちの出世競争
なかなか興味深い本でした。
信長の領地配分方法と
軍の権限委譲の方法について書かれた本で、
合戦の様子などはほぼ触れない内容になっています。
どのエピソードを見ても、
既成概念にとらわれない人と言うイメージは強いですが、
評価の方法も当時としては珍しいものだったのでは無いかと思います。
信長の家臣団の中で筆頭格とされる
柴田勝家や丹羽長秀も常に重用されていた訳では無いことが
この本から読み取れます。
美濃三人衆や荒木村重のように
攻略当初に降った有力国人のような武将はある程度の期間、
所領を安堵したり、厚遇したりしていますが、
働きが見合わなくなってきた武将に対して
リストラを敢行している様子が読み取れます。
ただ、信長がリストラするタイミングは
かなり地盤が固まってきた時期のように感じました。
いくさ同様、かなり固い人物なのかと思いました。
しかしながら、この方法でリストラを実施すると
武将達にはある種の危機感が生まれてくるのではないかと思いました。
劉邦が項羽を打倒した後、
多くの功臣を粛清したように、
信長も日本を統一してしまうと多くの武将を粛清したのか、
それとも既成概念にとらわれない方法で統治するのか、
非常に興味深く思いました。
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