《手術しました》子宮内膜異型増殖症✩.*˚カラダと向き合うこと | はればれと澄んでいる

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石川佳那枝(カナエ)
〜のんきに気ままにマイペースに綴ります~

私は、仕事場での健康診断を含めていろんな検査を個人的によくやっています。

20代の頃からけっこう検査に行ってた方なんじゃないかな?と。


それこそ、子どもの頃からバリウムを飲んでレントゲンを撮っていたくらい。胃のあたりにしこりがあって経過観察をしていたので。


今までには肝細胞がんの疑いで経過観察をしていたこともあったり、乳腺にしこりのようなもの嚢胞のようなグレーゾーンのものが多数あって経過観察を10年くらい続けてるので、状態によっては年に3.4回はチェックしていたり。


昨年末には胃と大腸の内視鏡検査。

大腸は5年振りに数回目。

胃カメラは数年おきに。※バリウムは会社で毎年

頭もMRI一昨年5年ぶりに。

子宮は国の健康診断でほぼ毎年。


そう言う面でわりとカラダと向き合ってきた方かなと思ってます(^^;)

最近では趣味:健康診断なんて言うこともあったりして。



そんな風にコレまで色々とやってきて、、、

一昨年、そのおかげで手術をしました。

そのお話しです。


読んでくださった方へ、今後なにかしら気持ちのちょっとした後押しになればと思い

先日の検診以降内視のみの検査に変わりましたので

当初考えていたようにBlogにも書こうと思いました。



病名:子宮内膜異型増殖症

(因みに、異型を伴わない内膜増殖症もありますが、私は異型を伴う方でした。)



どこからどんな風に書くのがいいのかなと思い悩みつつ、考えているばかりでは進まないので、思いのままに綴ろうと思います。


まずは、

この厄介な細胞が出たことで子宮・卵巣それに伴う臓器を全摘出しました。


今の医学界(?)では、子宮内膜異型増殖症の細胞はがんとは呼ばずに前がん状態のというものらしいです。昔ではステージ0とのこと。

なので、受診のたびに先生はがんを前提として話をしてくるので、最初はドキドキしてました。


厄介な…というのは、

そんな"がん"じゃないけど"がん"みたいなところで、その特性や状況から手術をするかどうか、タイミングについてとても悩んだというところです。

後から後悔するのはどっちだろうかと。


「がんかそうじゃないかで腹のくくり方違うんですけどっ!!」と思い、Blogを書くことがあったら思い出せるようにしようなんてことも考えてました。


先生からは、『摘出してもがんに進んでおらず、さらに、先に行った内膜掻爬手術でその細胞が取りきれていた場合、摘出した子宮からはその細胞は出ない(つまり問題なしの子宮)かもしれません』

と。

私としては、

「え?それならこのタイミングではまだ取んなくて良くない?今度また掻爬手術で様子見でも良くない?」というような気持ちで先生にも質問してみました。


先生からは、

『手術した結果、本当はステージ1など進行している可能性もあります。その可能性は20%〜30%』

『先に行った内膜掻爬手術ではこの細胞が出たという事実だけで、どこにあったかなどは手術の方法から判明させるのは難しいです。また、進行状況はMRIでは詳しく分からない。』

と。

『まず最初にとったポリープについていた細胞が異型増殖症で、今回の内膜掻爬手術でもその細胞が出たので"異型"増殖症と判断してよいと思います』



結局、

異型の増殖症はがんとは呼ばないものの子宮体がんと同義のようでした。がんに向けてスタートを切ったようなもので(進行速度は人により早かったり遅かったり分かりませんが)、診察の度に先生が絵を描いて説明してくれました。スタートを切ったというか、この時点で既にステージ1など進んでる可能性もあるとのことでした。


治ることはなく、標準治療が全摘なのですね。

たとえ子宮の体部全体のうちほとんどが正常でも、ほんの一部分から出ただけでもそれでも全摘なのですねまぁ、量じゃないのですよね。ポリープのようにそこをとって終わりじゃないのですよね…。



・クリニックでポリープをとって検査した結果、異型増殖症の細胞と思われるものが発見

・別の病院を紹介されて細胞診の結果、異型増殖症の細胞は出ず

・この細胞診で異型増殖症の細胞が出なかったといっても、問題が無いとは言えないので、もう一度細胞診をするか?内膜掻爬手術をするか?ですと言われて内膜掻爬手術をすることにした

※細胞診で細胞をとるのはめちゃくちゃ痛い。友達に聞いていたので心の準備はできていましたが、「痛っ!!!」って大声声が出た…

・内膜掻爬手術で異型増殖症の細胞が発見された



先生からは、

『内膜掻爬手術の前に行った細胞診ではこの細胞は出なかった。内膜が分厚くなってきていて可能性が高い部分の細胞を検査したけど出なかった。という事は、今後この方法で経過をみていくのは年齢的にもリスクが高い。』

毎回疑いのある箇所の細胞を検査して問題ありませんという結果が出たとしても、それで本当に問題がないということにはならないというものでした。


そこから、一度考える猶予をもらって2週間考えました。


まずは標準治療を調べよう!と様々な病院のHPや医療のサイト、Blogを見ました。見た結果でセカンドオピニオンをするか決めようと。


異型を伴う子宮内膜異型増殖症は、発見された段階でMRIや血液検査でがんが見つからなくとも、全摘後の病理検査で30%くらいでがんが見つかる可能性があり、

手術をして病理検査しないとわからないというもの。

出産を予定している、などで温存治療ももちろんありますが、

《基本的に妊娠しない年齢で、がんの可能性があれば摘出するのがガイドライン》

とのこと。

卵巣を残すこともあるみたいですが、 

この細胞が卵巣でのホルモンの影響でできるとのことだったので

私は年齢などから全摘がすすめられました。

※2022年の情報です。必要に応じてご自身で情報を調べてみてくださいね。Webには古い情報もあるので注意ですー



先生からは

『全摘をして病理検査で何も出ない。それが1番嬉しい事です。進んでいれば治療が全く違います。命を優先します。』

と言われました。


実はこの段階で、自分が”あれ?おかしいな?”と気づいてから1年8ヶ月経っていました。

友達も似た症状あると聞いたことあるし、年齢のこともあるし、以前とは違うけどある意味コンスタントに同じ症状だし…と約1年様子見していました。


いよいよおかしいかもと思い、年1の健診では血液検査でホルモンの状態を含めて検査しましたが問題なし。『症状が変わらなければまた来てくださいね』と経過観察になりました。そこからも変わらず生理数日前に不正出血があるという症状が5ヶ月ある意味同じように続きました。この間様子見にも理由をつけて再検査を先延ばししたりして…

その後”本格的に怪しい”となりましたが、忙しさとコロナで再検査に行くのに更に3ヶ月経過してしまっていました…


今まで健康診断が趣味か?というくらいやってきていた私ですが、だからこそかもしれませんが、

『自分は違うんじゃないか?もう少し様子をみよう』なんて気持ちも出てきたりもしました。


そんな時に思い出したのが自分が友達に『早く検査行った方がいいよ』とアドバイスしてた出来事です。

その友達は結果がんの手術をしていました。


自分がしていたアドバイスが自分にも返ってきた感じです。


そんな今までの経緯などもよーく考えて

お仕事のタイミングのこともよーくよーく考えて

不安を抱えながら生活するメンタルないし

などなどから、診断からあっという間でしたが手術となりました。 



手術は主治医の先生が毎回言うくらいに大絶賛の大成功。

ありがたい!


方法も腹腔鏡手術だったので予後の回復も早い。

ありがたい!!


腹腔鏡手術でも子宮卵巣を膣から取り出しができなければ、出産時と同様に切開しますとの事でしたがそれもせずにすみました。

ありがたい!!!


病理検査の結果も問題なし!!

ほんと、早く見つかってラッキー


回復も早く、

2ヶ月経てばそれまでと変わりなく生活できてました。

術後3ヶ月で出演した舞台、爆裂ハイテンションドタバタコメディを演りきれたこと、気にせず没頭できた自分のカラダよありがとう!!なのです。



現在はホルモン剤を追加する薬を使っています。

それでも更年期のような症状(股関節のきしみや指の関節痛など)は出ています。

一気に肌の感じも変わりました。

あまりにも急に手の指に関節痛が出て、ものを掴むたびに激痛だったので、甲状腺関係も調べましたが問題なしでした。


今は起伏が激しくならないように

いろんな事を学びにして自分の気持ちなどと向き合いながら

鬱に向かわないように

それを一番大切に意識して過ごしています


とはいえ、

基本はほぼ忘れて過ごしてます^ ^



正直、決断する時は手術は仕方ないしそれでいいと直ぐに思えましたが、これから出産することはほぼ無いと分かっていてもその可能性がゼロになることに後悔を感じないか…とは悩みました。

といっても卵子凍結する年齢でもないので、これは今までの自分の生き方で選んできたことだと納得して受け止めました。



私が選択したこの"治療"が他の方にとってはそうじゃないこともあると思います。

色々な対策、治療方法があると思います。


私も状況やタイミングが違っていたら、同じ選択はしなかった可能性もあります。

だからどうやったって、本当に良かったのかな、もっとこうすれば良かったのかななんて思い返すこともあります。


病名が分かってからは早い決断がせまられて何ヶ月もかけて悩むなんてこともできない事のほうが多い。

そんな中、ネットで各病院の治療方法を調べたり、同じ病名で治療された方や現在悩んでいるかたへアドバイスされている医師の方々の書き込みを見たり、知り合いのアドバイスを受けたりなどして、

自分はどういった選択をするのが納得できるのかを色々と考えることができました。


そんな中思うのは、

選べる選択肢がある状況がありがたいなということ。

自分でその道を選んだということが大切だなということ。

そのために定期的にカラダと向き合っておくことはやっぱり大事だなということ。



私がメンタル的にも多くの情報に支えられたと思うので、私の事も公開しようと思いました。


私のような判断をすることも、違うように判断することも、どの様にでも良いと思います。


自分が後悔しないために、もしくは後悔したとしても、どちらにしても自分が選んだんだからと納得できるようにしたいな。と私は思うということ。


読んでいただきありがとうございました。