丸ごといきやがった。


よりによって、丸ごと派の人間だったとは。

人は見かけによらないものだ。


私は、おちょぼ口派である。

だれが飲むか飲まないかとは別問題として、昔からこちらの派閥に属している。


お互い言い分があると思うが、見た目からこれになった。


女子たちは逆に、丸ごと派の方が個人的には私は好きだ。


このペットボトルの飲み口問題は、昔からの永遠の議題だろう。


間接キスという表現は今は、あまり聞かなくなったし、そこまで気にするものではなくなったのかも

しれないが、やはり私は気にする方だ。


彼女の飲んだものや食べたものなら、もちろんなんも気にする事はないし、下品化もしれないけど

女子のものなら私は行ける。


ただ、男となると、逆になり、近親者になればなるほど、拒絶反応が起きる。

父は好きだが、父の食べたものを食べるなら、餓死を選ぶところまで考えてしまうかもしれない。

兄も同様に分類される。

いとこや、甥っ子になると、話は少し変わってくるが、より、生活が近い人の方が、私は耐えられない。


きっと、たべた後も、顔を合わす機会が多いから、気まずいと思うのかもしれない。

というより、全般的に男は苦手になる。

考えただけで寒気がしてきた。


まとめると私は、


彼女◎ 女性○ 父××× 兄×× いとこ・甥っ子× 男全般×


といえる。


自分が親父になれば、きっと息子は◎になるから不思議なものだ。


そこで、×のなかでも、丸ごと派の助手席の大学生に、私の、貴重なお茶は飲まれてしまった。

恐怖から、飲まれてる最中の飲み口は直視できなかったが、視界の片隅から見える光景は

私をすくみ上らせるには十分だった。


ご丁寧にも飲んだ後にキャップも閉めてくれたので、密閉空間になっている。

そこまで、相手のことを考えられるなら、飲む際に、ひと声かけてくれればよかったのにと思う

ひ弱な私がいた。