飲み物を失った代償はでかい。

まだ、3口くらいしか飲んでなかった中での、あっというまの出来事。

もうすでに、私のドリンクホルダーには、お茶の姿はない。

まるごと派におかされた時点で、別れを決意していた。
まだ、であって間もない中での、惨劇。
とても、もう一度、私の元に、戻ってこいとは、思わなかった。

もっと、一気に飲んでれば、諦めも、すんなりついていただろう。
ほぼ満タンというのは、やはり後悔が残る。
こうなれば、頭を切り替えて、もう水分はとらずに、絞るだけ絞り、牛乳にかける気持ちを高めるしかない。

となりの丸ごとくんより、うまく牛乳を飲めれば、すこしは、気持ちも晴れるだろう。

車内ではどこから、体を洗うかの話題に移っている。

こうゆう話は、だいたい、深夜帯のアイドルが、ゲストに出たときに、盛り上がるものであって、男しか車内にいないなか、そこまで、掘り下げる必要があるのかと、わたしは、疑問を感じていた。

ひとり、異常なまでに、興奮しているのが、きたろうだった。

[背中だろ!それ以外は考えられない。]

かなりの大きなこえで、口元のハンカチを吹き飛ばした。

(いくらなんでも、背中はないだろ)
<背中なんて、聞いたことない>

だれも、背中には同調者がいない。

わたしも、もちろん、背中は先には洗わない。
というより、しばらく、背中などあらった記憶がなかった。

頭をあらえば、泡が落ちていき、肩などをあらえば、泡が落ちていくので、わたしは、あえて、背中をそこまで、気にしたことがなかった。

極度の体の固さから、洗うのが困難だったからだ。
部活をやっていたときや、夏場など、背中には、大量の汗がいたが、彼女など無縁の生活をしていたため、気をつかい、きちんと洗っていなかった。

結婚を意識した、元嫁が、うちに来たとき、リラックスできたのだろか?いつもは、ドライな彼女がわたしの背中に、ぴとっと、くっついてきたとき、柔らかさから、生きている実感したあとに、激しい痛みを感じた。
きっと、手はげんこつを握っていたと思う。

[いたっ!!]

何事かと、後ろをふりかえる。