お金を払い、タオルをかりて、階段をかけあがる。
きたろうは、四歳児のように、みるものすべてに、感動しているようだ。

ほんとに、久しぶりで嬉しいようだ。

わたしは、頻繁にきているから、あまり感動はないが、やっぱり、でかい風呂はきもちいい。
ルールなどあるが、それは、一般常識だから、気になったことはない。
リラックスできる最高の場所の一つだ。

平日のためか、ひとは、そこまで、多くないようだ。
またひとつプラス項目がふえた。

きもちは、たかぶる。
きたろう以外の、私たち四人は、服を脱ぎ始めた。

バイトあとに、風呂にいくのをためらっていた彼は、どうやら、盲腸をすこし前に、やって、まだ、毛が生え揃ってないらしく、それがいやで、銭湯にいくのをためらっていたらしい。

そんなの、まったくきにしないのに、そんなことで、なやんでいたのかと、わたしたちは、笑い飛ばした。

そもそも、同性が、好きなおとこでないかぎり、男なんてよくみないだろう。

なんの風呂につかるしか、頭にないはずだ。

あれだけ、きたろうが、はしゃいでいたのに、こいつは、服をまだ脱いでいない。

こいつも、毛がどうのこうのいうつもりなのか?

もう、毛はたくさんだ。
お腹一杯でみたくもない。

それは、私たちの思い違いで、きたろうが、ふくを脱がなかったのは、みなが、裸になってから、自分に注目してもらえる状況をまっていたらしい。

わたしたちは、すぐにでも、浴場にむかいたいのに、なにやってんだ、この四歳児は?
うごきが、おそくなってしまい、どちらかと、いまは、幼児というより、老人にすら思える。

はやくしろ。
いらだちは、ピークに差し掛かったときに、

[じゃ~ん。]

と一声かけて、上半身裸になった。