セイヨウミヤコグサ2

西洋都草(セイヨウミヤコグサ)はマメ科ミヤコグサ属の多年草である。
ヨーロッパ原産で、世界中に帰化している。
日本では戦後帰化しているのが発見された。
現在では本州から九州にかけて分布し、道端、原野、堤防などの草地に生える。
草丈は10~40センチくらいである。
茎には微毛がある。
葉は3出複葉といって、小葉が3枚で1組になる。
小葉の形は卵形で、葉の先は少し尖り、縁にはぎざぎざの鋸歯がない(全縁)。
葉の色は粉白色を帯びている。
開花時期は4~8月である。
花は黄色い蝶形花である。
花のつき方は散形花序で、茎先から1~7個の柄が放射状に出て、その先にひとつずつ花がつく。
散形花序というのは、横から見ると平らな感じになる花序である。
元から日本にある都草(ミヤコグサ)とよく似ているが、西洋都草(セイヨウミヤコグサ)のほうが大きくて花数も多い。
都草(ミヤコグサ)の名は、京都(みやこ)に多かったことからつけられているという。
写真は7月に鬼押出しの花木園で撮った。
学名:Lotus comiculatus var. corniculatus

★舞うような黄金の花がよく似合う
 帰化したけれど名は都草

セイヨウミヤコグサ

小金梅笹(コキンバイザサ)2


小金梅笹(コキンバイザサ)はキンバイザサ科コキンバイザサ属の多年草である。
宮城県以南の本州から沖縄にかけて分布し、山地の草地などに生える。
海外では、中国、マレーシア、インドなどに分布する。
名の由来は、金梅笹(キンバイザサ)よりも葉が細く小型であることからきている。
草丈は20センチくらいである。
開花時期は4~9月である。
5~10センチくらいの花茎の先に花径1センチくらいの小さな黄色い花をつける。
花茎や花弁、葉には毛が密生している。
写真は8月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Hypoxis aurea


★細い葉を掻き分け伸ばす花茎に
 小金梅笹黄のアクセント


小金梅笹(コキンバイザサ)

糸葉春車菊(イトバハルシャギク)2


糸葉春車菊(イトバハルシャギク)はキク科コレオプシス属の多年草である。
原産地は北アメリカなどである。
草丈は30~40センチくらいである。
名前の通り葉は細く切れ込んでいる。
開花時期は6~9月である。
コスモスに似た黄色い花を咲かせる。
そのため、宿根コスモスの名でも流通している。
写真は7月に清水公園花ファンタジアで撮った。
学名:Coreopsis verticillata


★鮮やかな黄金の花が夏空に
 とても似合うよコレオプシスは


糸葉春車菊(イトバハルシャギク)

あさざ(アサザ)2


あさざ(アサザ)はミツガシワ科アサザ属の多年生の水草である。
本州から九州にかけて分布し、池や沼に生える浮葉植物である。
葉は緑色の広楕円形をしており、地下茎から長い柄を出して水面に浮かぶ。
開花時期は5~9月である。
縁がフリルのようになった黄色い五弁花を花茎の先に咲かせる。
一日花で午前中に開き、夕方には閉じる。
若葉は食用になり、花蓴菜(ハナジュンサイ)の別名がある。
写真は7月に清水公園で撮った。
俳句の季語は夏である。
学名:Nymphoides peltata


★岸辺より少し離れてあさざ咲く
 欄干越しに距離を測って


あさざ(アサザ)

黄金鬼百合(オウゴンオニユリ)


鬼百合(オニユリ)はユリ科ユリ属の多年草である。
東アジアの広い範囲に分布する。
日本へは食用百合として古くに渡来したと見られ、人里近いところに生育する。
黄金鬼百合(オウゴンオニユリ)というのは、この鬼百合(オニユリ)の突然変異種である。
長崎県の対馬のみに自生する。
開花時期は7~8月である。
名は牧野富太郎博士によって昭和8年に命名されたという。
写真は7月に小石川植物園で撮った。
学名:Lilium lancifolium var. flaviflorum


★鬼百合は地面見つめているけれど
 巻き髭ぴんと反り返らせて

草の王(クサノオウ)


草の王 (クサノオウ)はケシ科クサノオウ属の越年草である。
日本各地に広く分布し、林の縁や土手などの日当たりのよいところに生育する。
草丈は30~80センチくらいである。
葉は菊の葉のように細かく裂ける。
開花時期は5~9月である。
花の色は鮮やかな黄色で、花弁は4枚である。
萼は2枚あるが、花が咲くと落下する。
清楚な感じのする花だが、茎や葉の黄色の汁液にはアルカロイドを含み、有毒である。
一方で、皮膚病の湿疹(クサ)を治す効があるので「瘡(クサ)の王」という漢字を充てたりもする。
煎じて患部を洗ったり塗布したりするが、有毒のため内服はしない。
また、茎を切ると黄色の汁が出ることから「草の黄(オウ)」とも書く。
写真は6月に鎌倉の玄収寺で撮った。
学名:Chelidonium majus var. asiaticum


★草の王は毒と薬を併せ持ち
 神秘の姿風に晒して
☆ひらひらと舞う蝶のよに草の王は
 ただあるがまま咲くを楽しみ

河骨(コウホネ)2


河骨(コウホネ)はスイレン科コウホネ属の多年草(水草)である。
日本原産である。
各地に分布し、山地の池湖や平地の川や池などに生育している。
漢字では「川骨」とも書く。
太くて白い根茎が泥中に横たわり、それが骨のように見えることからこの名がつけられた。
開花時期は6~9月である。
水中から花茎を伸ばして5センチほどの黄色い花を一個咲かせる。
5枚の花びらのように見えるものは萼である。
萼はやがて緑色になる。
萼の内側に爪のようなものがたくさんあるが、これが花びらである。
その内側にたくさんの雄しべがあり、中心に柱頭という雄しべが一つある。
水上の葉は長さ20~30センチの楕円形をしており、光沢がある。
また、根茎は川骨(せんこつ)の名で漢方薬としてよく用いられている。
強壮剤や止血剤になる。
俳句の季語は夏である。
写真は7月に日光植物園で撮った。
学名:Nuphar japonicum


★泥沼に煌き揺れる河骨に
 雨は降る降る負けてはならじ


河骨(コウホネ)

白蝶草(ハクチョウソウ)2


白蝶草(ハクチョウソウ)はアカバナ科ガウラ属の多年草である。
原産地は北アメリカである。
草丈は80~100センチくらいである。
葉は狭い披針形で粗いぎざぎざの鋸歯がある。
開花時期は長く、5~10月にかけて咲き続ける。
花の色は白いものとピンクのものがある。
白い花は蝶が舞っているような雰囲気から白蝶草(ハクチョウソウ)と名づけられた。
花茎が長く伸びてその先に花をつけるので、風が吹くだびに揺れる姿が蝶のように見える。
また、ピンクのものは、やはりそのイメージから山桃草(ヤマモモソウ)と名づけられている。
この二つを学名のガウラで表すこともある。
ガウラというのは、ギリシャ語で「華麗な」という意味だそうである。
写真は7月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Gaura lindheimeri


★くるくると回る思いは風車
 夢に羽ばたく彼方めざして

白蝶草(ハクチョウソウ)

アナベル


アナベルはユキノシタ科アジサイ属の落葉小低木である。
いわゆる西洋紫陽花の一つで、アメリカでつくられた園芸品種である。
高さは150センチくらいまで育つ。
開花時期は6~7月で、花房は大きな手毬形になる。
花の色は緑がかった白から真っ白へと次第に変化する。
写真は7月に清水公園花ファンタジアで撮った。
学名:Hydrangea arborescens cv. Annabelle


★真っ白な手毬のような花つけて
 アナベルが咲く梅雨の晴れ間に

白糸草(シライトソウ)2


白糸草(シライトソウ)はユリ科シライトソウ属の多年草である。
日本原産である。
秋田県以南の本州から九州にかけて分布し、森や林の中に自生している。
草丈は20~40センチくらいである。
葉は長楕円形で、根ぎわに放射状につく。
また、花の下には小さくて細長い葉があり、これが包である。
開花時期は5~6月である。
ブラシのように固まって白い花穂をつける。
花びらは、長い花びら4枚と短い花びら2枚で1組になっている。
花の名前は、伸びた花被片を白い糸に見立てたものである。
写真は5月に赤塚植物園で撮った。
学名:Chionographis japonica


★青空になぞり書きする雪の筆
 白糸草の願い知りたく


白糸草(シライトソウ)