ベンジャミンもわたしと同じ植字工だったと知り、妙な親近感がわいてしまいました。
ベンジャミンフランクリンは、プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神を体現した人物として、評されています。
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神とは、人々の暮らしが豊かに楽になるためという公共の精神に基づき、努力して、働いて、結果的に資産を築いたことは、善とされる、平たく言えば、そのような意味だと理解しています。
そして、ベンジャミンフランクリンは、少年時代に、ジョン・ロックの著書を読んでいます。
ジョン・ロックといえば、市民政府二論(統治二論)で、王権神授説を否定し、近代民主主義の基本的な考えを打ち出したことで有名です。
ベンジャミンが読んだ本は、『人間悟性論』または、『人間知性論』とも訳されているものです。
これによると、人間の知性は本来、白紙の状態であって、人は経験によって観念や認識などが形成されていくということのようです。
ロックはこの論文を20年もの歳月をかけて完成させました。
昔は、生まれた家柄や身分によって、才能が異なるといった認識だったので、ベンジャミンはこれを読んで、努力すれば報われることに大いに確信を得たのではないかと思います。
『人間悟性論』と『人間知性論』は訳者が異なっています。
この二つはページ数が違うので、『人間悟性論』のほうが抄訳に近く、『人間知性論』のほうが原文に近いのではないかと思います。
どちらも古本しかなかったのですが、このたび、7月8日ごろ、岩波書店から、『人間知性論』が重刷されたもようです。
