「ホビット 思いがけない冒険」(2012・米)
『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前の中つ国を舞台とし、ホビットのビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)がガンダルフ(イアン・マッケラン)と共にトーリン・オーケンシールド(リチャード・アーミティッジ)率いる13人のドワーフに加わって冒険に旅立ち、竜のスマウグに支配されたはなれ山を奪還するという物語である。
ホビット 思いがけない冒険wiki
長男が以前これを本で読んでいて興味があるとの事で、ふと空いた日曜日に2Dの吹き替え版を観賞。さてここで問題が。僕も長男(2000年生まれの12歳)も、ロードオブザリング(2001~2003)は観ていない。僕は全くの予備知識なし。正直、これが3部作の1作目だということも後から知った。それでも、そんな人でも大丈夫なのかなという視点でお送りしたい。
まず対小学生的な難易度。語られている言葉は多少古めかしく回りくどい。ただ吹替え版という事もあり、おそらくは12歳にもある程度(実感として7割程度?)は伝わったのではないか。これが字幕だったらもっと低かったように思う。
ロードオブザリングとの連携は細やかにあるのだろう。不思議だったクイズ合戦の必要性や、エルフの思わせぶりな女王(?)の存在・セリフまわし、フロドって誰?重要なの?など、おそらくは前作ファンなら深く理解できるのではないか。つまり、逆に、僕には理解できなかったということなのだが。
映像は本当に素晴らしいと思った。これは3Dで観たらもっと凄かったのでは!と多少残念でもあった。しかしこれは仕方ない。ちょうど観れる回が無かったのだ。
映画の題名はホビット、とはいえドワーフたちのキャラは立っていて面白かった。ドワーフなのに超色男も混じっていて、何だか不思議な雰囲気だったが、これはこれでいいのだろう。ガンダルフは観た瞬間、マグニート!と思ってしまった。いかんいかん。
そしてストーリー。
恐れを知らず、言ってしまおうか。ズバリ、それほどのストーリー性はない。3時間という長い時間のほとんどを、僕らのような者には特に分かり辛い、なぜ存在するか分からないシーンがそれぞれ尺長めで存在していた。ホビットが思いがけず旅に出ることになり、あんなことやこんなことがあり、もう少しで目的地へ、というあたりで映画は終わる。それだけだ。終盤の大ピンチを救う大きな鳥たちの存在も、申し訳ないが「じゃあ最初から鳥に乗って行けばよかったんじゃ?」と思ってしまった。あれでいいのか、本当にあれでいいのか。
ここで選択肢が出来た。この先、近いうちに2部3部と続く。単純にそれを観続けるか、その前にロードオブザリングを観返すか。もしくは完全撤退するか。さて、どうするか。
まったくの単品としてのこの映画の評価は6.5点。
そもそもそうやって評価すべき映画ではないことは承知の上で。
ファンの方、すまない。
監督 | ピーター・ジャクソン |
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脚本 | フラン・ウォルシュ フィリッパ・ボウエン ピーター・ジャクソン ギレルモ・デル・トロ |
原作 | J・R・R・トールキン 『ホビットの冒険』 |
『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前の中つ国を舞台とし、ホビットのビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)がガンダルフ(イアン・マッケラン)と共にトーリン・オーケンシールド(リチャード・アーミティッジ)率いる13人のドワーフに加わって冒険に旅立ち、竜のスマウグに支配されたはなれ山を奪還するという物語である。
ホビット 思いがけない冒険wiki
長男が以前これを本で読んでいて興味があるとの事で、ふと空いた日曜日に2Dの吹き替え版を観賞。さてここで問題が。僕も長男(2000年生まれの12歳)も、ロードオブザリング(2001~2003)は観ていない。僕は全くの予備知識なし。正直、これが3部作の1作目だということも後から知った。それでも、そんな人でも大丈夫なのかなという視点でお送りしたい。
まず対小学生的な難易度。語られている言葉は多少古めかしく回りくどい。ただ吹替え版という事もあり、おそらくは12歳にもある程度(実感として7割程度?)は伝わったのではないか。これが字幕だったらもっと低かったように思う。
ロードオブザリングとの連携は細やかにあるのだろう。不思議だったクイズ合戦の必要性や、エルフの思わせぶりな女王(?)の存在・セリフまわし、フロドって誰?重要なの?など、おそらくは前作ファンなら深く理解できるのではないか。つまり、逆に、僕には理解できなかったということなのだが。
映像は本当に素晴らしいと思った。これは3Dで観たらもっと凄かったのでは!と多少残念でもあった。しかしこれは仕方ない。ちょうど観れる回が無かったのだ。
映画の題名はホビット、とはいえドワーフたちのキャラは立っていて面白かった。ドワーフなのに超色男も混じっていて、何だか不思議な雰囲気だったが、これはこれでいいのだろう。ガンダルフは観た瞬間、マグニート!と思ってしまった。いかんいかん。
そしてストーリー。
恐れを知らず、言ってしまおうか。ズバリ、それほどのストーリー性はない。3時間という長い時間のほとんどを、僕らのような者には特に分かり辛い、なぜ存在するか分からないシーンがそれぞれ尺長めで存在していた。ホビットが思いがけず旅に出ることになり、あんなことやこんなことがあり、もう少しで目的地へ、というあたりで映画は終わる。それだけだ。終盤の大ピンチを救う大きな鳥たちの存在も、申し訳ないが「じゃあ最初から鳥に乗って行けばよかったんじゃ?」と思ってしまった。あれでいいのか、本当にあれでいいのか。
ここで選択肢が出来た。この先、近いうちに2部3部と続く。単純にそれを観続けるか、その前にロードオブザリングを観返すか。もしくは完全撤退するか。さて、どうするか。
まったくの単品としてのこの映画の評価は6.5点。
そもそもそうやって評価すべき映画ではないことは承知の上で。
ファンの方、すまない。