「ステキな金縛り」(2011・日)

監督三谷幸喜
脚本三谷幸喜



妻殺しの容疑で逮捕された矢部 五郎の弁護を担当する宝生エミは、将来性ゼロの三流弁護士。勝てる見込みのない裁判に矢部は「旅館金縛りにあった」とアリバイを証言し無罪を主張する。

ステキな金縛りwiki





相変わらずのポップで楽しい三谷ワールド、十分に堪能させていただきました。思わず「なんでだよーwww」と笑いながら突っ込みたくなるシーンの連続で、それでいてそのほぼ全てが必要なパーツという、流石かつ安定の技法でしたね。こんなの書いててあれですけど、どーのこーの言わずにただ観て楽しむべき作品だと思います。ま、その中でもタクシーの生瀬さんはやり過ぎだったんじゃないかとは思いますがww


この3人は見事!


キャストとしては特に、KANの冴えなさ具合が絶妙でしたね。らしいっていうかぽいっていうか、一応アーティストだったはずなのに、まるで昔から三流役者だったような風情に驚きました。


かたややりすぎな2人。


深津さんは相変わらず可愛かった。たまにあるアップのシーンでは、やっぱり透明感あるなぁと妙に納得。いつでも「応援したくなる」女優さん、さすがです。

西田さんは言わずもがな。どこからどこまでが台本なのか、いつも気になってしまいます。突拍子もないこんな役柄なのに、この不自然さも含め、これがまた心地いいから不思議。

ストーリーとしてはありがちと言えばありがち。しかしその演出は絶妙。まさにワールド。全ての人(外国人含む)に安定してお勧めできる、良作と思います。8.5点。