hana


         だいじなものは

         みえそうで

         みえにくくて

         目をこらせば

         よくみえて


見ようとしていなかったり、うっかり見過ごしていたり。

近くにあるものほど、意外とよく見えていないもの。


毎日の暮らしのなかには、

なんとなく流してしまっていることがたくさんあるけれど、

だいじなものは、たいてい、いつもすぐそばにある。


だからときどき、もっとよく見つめるために

しゃがみこんでみる。覗き込んでみる。近づいてみる。


人生のなかでは、

目をこらさなければ見えないものが、たくさんある。


──目をこらしてみれば、心はいつも晴れ。


Photo:   Naomi Okunaka