mizu


          光のように
          水のように
          流れるように
          透きとおる
          記憶となる


どんなできごとも、ひとつひとつは点のようなもの。
続いてきたように思えることも、
続いてゆくように思えることも、
それはただ、点がつながっているだけのこと。


だから、そこに在る思いもまた、一瞬なのだと思う。
心にとどめておきたくても、消してしまいたくても、
いずれにしても、それは流れてしまう。

とにかく流れてしまうのだ、と、気づいたとき、
人は、点を点として抱きしめればいいことに気づく。


だから、どんな“いま”も、
それぞれの一瞬を抱きしめながら、流れてゆこう。

いつか、透きとおる記憶になるように──。