くるり、と
まわって
風を
とらえる
人になる
心にひとつ、小さなかざぐるまを持っていれば、
風をつかまえるのは、とてもかんたん。
走らなくても、立っている場所を変えなくても、
しっかりと上に掲げて、くるり、と、ひと回りすれば、
風のやってくるほうが、ちゃんとわかる。
風をとらえたら、まっすぐに向き合うこと。
ななめで受けたり、その弱さや強さにひるんではだめ。
うしろ向きにならないかぎり、その手を下ろさないかぎり、
その羽は、くるくる くるくる 回ってゆくから。