泣いてない
フリができれば
だいじょうぶ
つよい心に
なれないときも
──いつの間にか、子どもみたいに泣かなくなった。
──いつの間にか、泣いてないフリが上手になった。
大人になるってことは、少しずつ泣かない自分が増え
てゆくことだと思う。
いつもいつも、つよい気持ちでいるのは難しいけれど、
ひとまず、泣いてないフリができれば、だいじょうぶ。
平気な顔して、つよいフリして、きゅっと笑いながら。
そうして人は、きっぱりと生きることを覚えてゆく。
Photo: Foujitaさん Perfumed Garden Annex