音にならない
「いとおしい」
文字を
なぞれば
さらに愛おしく
「いとおしい」って言葉は、どこか「とくべつ」な言葉。
たとえば毎日の、ふとした瞬間に、
そんなふうに感じることがあったとしても──。
ふだんの会話の中では、
めったに使わない言葉だったりする。
(というより、照れてしまって、使いにくい言葉)
でもそんな、音にならない言葉を文字にしてみると、
たいせつな、心に刻んでおきたいものが見えてくる。
だからときどき、どこかに書きとめておかなきゃ、と思う。
いとおしい時間、いとおしい日々、いとおしいものたち、
──についての、あれこれを。
今、ここ、この場所に、
「いとおしい」ものは、こんなにも、あふれているから。