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          目をあけて

          夢をみる

          ほんとうに

          なる

          夢をみる


目を閉じてみた夢は、
とんでもなく、幸せだったり、
とてつもなく、こうふくな気持ちになれたりするけれど。

朝、目が覚めると、
どれほど幸せな夢も、どんなに鮮明だった夢も、
あっという間に色褪せて、思い出せなくなってしまって。

ああ、もったいないなって、いつも思う。


だから、ずっとずっと自分の中にためてゆきたい夢、
現実の中で、消えてしまわないように、と願う夢は、
ちゃんと、目をひらいて見なくてはだめ。

目を閉じないで──。
しっかりと見つめる夢は、
いつかきっと、こうふくな「ほんとう」になると信じて。