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         並んであるこ

         いつもの道を

         空だとか

         温もりだとか

         確かめながら


ひとりなら、走ってしまういつもの道も、

ふたりなら、ときどき並んで歩きたいな、と思う。


ほんのわずかな時間でも。

おなじ景色を見ながら、おんなじ空を見ながら、

それから、手をつなぎながら──。


「きれいだね」とか「さむいね」って、話しかけたら、

「そうだね」とか「ほんとだね」って、こたえてくれる人。


並んでいる人ってのは、そういう人。