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         心をまるごと
         受ける の
         かたちにする

         だいじなものを

         こぼさないよう


こぼしてはいけないもの、
あるいは、こぼさないようにしたいもの。

まいにちの暮らしのなかには、
心にためてゆきたい大切なものが、たくさんあります。


心にためておきたいものは、たいていは目に見えないもの。

だから、両方のてのひらで「受ける」のかたちをつくるように、
心をまあるく「受ける」のかたちにして。
いろんなことを感じて、受けとめて、忘れないようにする。


こぼしたくないものは、人によってみんな違うから、
まずは、自分にとっての「こぼさないもの」を決めること。
「こぼしてはいけないもの」に気づくこと。

それぞれの「受けかた」をちゃんと考えること。


だけど、そうやっても。
誰にでも、とりこぼしてしまうものは、たくさんあると思う。
だから、こぼれてしまったものに気づいたら──。
こぼしたことを後悔しないこと、振り返らないこと。


歩いてゆく先には、

これから「受ける」ものが、きっと、まだまだたくさんある。