ふたり


         この庭に
         四つ葉のたねを
         蒔きましょう
         しあわせ探して
         彷徨わぬよう


ご近所の一軒に、

玄関先の花壇いちめん、敷き詰めるように、

クローバーが植えられているお宅があります。


それは、原っぱにあるクローバーではなくて、

手をかけて、育んでいるという感じがして。

花壇の前を通るたびに、いつもわたしは、

手の中にある「幸せ」について考えます。


「幸せさがし」という言葉がありますが、

ほんとうは、幸せは探すものではなく、

丁寧に育んでゆくもの、なのかもしれません。


ないものを求めて、

満たされない心を抱えて、さまようのではなく、

自分の庭に幸せの種を蒔き、この手で育てる。


そのほうが、きっとおおらかに、確信にみちて、

幸せに近づけるような気がします。


少なくとも、

「見つからない」と、嘆くことはないのですから。