ふくらむ


        ふぅ、と こころ

        ふくらませる

        今日のわたし

        しっかりふわり

        浮かびますよう


夏祭りのヨーヨーや、商店街で配られている風船や。
まるくてふくらんでいるものは、なぜだか、人の心を

嬉しくさせてしまう、不思議な力があります。


中に入っているのは、ただの空気ではなくて。

幸せな気持ちを運んできてくれる、とくべつな空気。


心がすこし、しぼんでいるかな、と感じるときも。

沈んでいかないように、ちょっと力をいれて。

私がふくらむように、ふう、っと。

とくべつな空気を入れてみるといいかもしれません。


ふくらませた心は、もしかするとそれほど長持ちしな

いかもしれないけれど・・・。

とりあえず毎朝、ふうっと吹き込めば、日暮れまでは、

ちゃんとふわり、浮かんでくれるはず。


浮かびさえすれば、流れてゆくことができて。
浮かびさえすれば、ゆらゆら揺れることもできる。


流されても、揺れても、かまわない。

その前に、沈まないことが大切なのかもしれません。