hana


          ゆびさきで

          つたえる

          つたわる

          愛という

          ものの本質



誰かを想う気持ちが深いとき、複雑なとき。
伝えにくい、伝わりにくい想いと向き合ったとき。
私たちは、その心を言葉で伝えることの難しさを感じます。


けれど、伝えるための手段は決して言葉だけではなくて。
日々の暮らしを振り返ってみると、もっとストレートに、ごく

シンプルに、心を伝える「手」があることに気づくのです。


逆に、わざと言葉にしなくていいときだって、そう。

やっぱり、「手」があれば、それだけであたたかな気持ちに

なれるもの。


手をつなぐとき、手をふるとき、手をかさねるとき。


それはいつも、相手を大切に想う心や「だいすき」の気持

ちを集められるだけ集めて。できるだけこぼさないように、

この手で伝えたいと願っているときです。


まいにちの中には、手と手がつながる瞬間が数えきれな

いほどあるのですが・・・。私たちは、伝えきれない心を、

その一瞬のつながりに込めているのかもしれません。


つながった指先は、目に見えなくても、一本の線になって

ちゃんと大切な人の心に届くから。

心の温度は、きっと、手が伝えてくれるのだと思います。