はな


          花をかった
          ゆうがた
          ひらり、
          きょうの私を
          飛びこえる


  (collabo-works vol.18)
    → design by  心のイロ、心のカタチ。 


慌しくて、なんとなく気持ちのパサパサした日。
白いおとうふといっしょに、真っ赤なトマトといっしょに、花を
買います。


スーパーの片隅、薄いセロファンに包まれた、なんてことの
ない季節の花。298円とか350円なんてシールのついた花は、

いかにもふだん着の花という感じがして。
それはそれで、結構好きだったりします。


花を買った夕方は、まるで背中に蝶の羽が生えたみたいに、
心がふわふわになって。
いつもの道のいつもの溝を、ひらりと飛びこえたくなったり。
家の前の階段を、2段とばしで駆け上がりたくなったりします。


日々のへこみなんて、小さな花束があればひらりと飛びこえ

られるほど、ちっぽけで。
たいしたことではない、と思えるから不思議です。


夕食の買い物ついでに、仕事帰りに小さな花を買ってみる。
今日のわたしを乗り越えたいときの、おすすめの方法です。