ふたり


          ひとりでも

          できること

          ふたりなら

          もっと

          がんばれる



誰かに寄りかかったりせず、一人ですくっと立っている人は

かっこいい。まだ若かった頃は特に、「一人でも平気」という

生き方に憧れていました。


誰かに頼らない、泣き言は言わない、颯爽と生きる。

もちろん心意気は大切です。でも、現実は言葉ほど簡単で

はなくて。人はみな、強い自分と弱い自分をごちゃ混ぜにし

ながら、暮らしているのだと思います。


だから、一人よりも二人。

嬉しいときに一緒に喜んでくれる人、困ったときに一緒に知恵

を絞ってくれる人、荷物を半分持ってくれる人、同じ夢を見て

くれる人。隣にいる人の存在は、いつだって、嬉しくて心強い

ものです。


夫婦、親子、仕事仲間、それからちょっとした愚痴を聞いてく

れる友人も。私たちはみんな、それぞれの場面で、隣にいる

誰かから「大丈夫」の力をもらっているのかもしれません。


一人でできることはたくさんあるけれど─。

二人ならもっと頑張って、もっと心たくましく、いろんなことが

できると思うのです。