月夜のきりん


         ひとりぼっちの きりんは
         さみしくないよ
         お月さまが
         ぴかぴかの つのかざりを
         くれたから


         せいたかのっぽの きりんは
         うれしいよ
         誰かの やくにたてたなら
         それは なんだか 
         ほこらしい



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人もきりんも、この世の生きものはすべて。
すこしばかりの淋しさを抱えながら生きている、そんな気がします。

そして。もし、ひとりぼっちを感じることがあったとしても。
きりんのように、首をまっすぐ空へと伸ばし、考えてみるのです。

誰かのやくに、たっているだろうか、と。
たとえば、何も思い浮かばなかったとしても・・・。
生きていることは、それだけで誰かのやくに立っていること、立つこ

とを、忘れてはいけないと思います。

文句をいわず、ふてくされず、あきらめず、誰かのためになることを

探す。小さな一つでも、それはいつか自分を支える力になるはず。

人はみな、必ず誰かから必要とされる存在であり、それはまた、

必要としてくれる人に支えられて生きているとも言えるのです。