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Kanchiの日常

Muna-ko-mami(通称Kanchi)の日常を綴った日記。仕事から娘の学校、たわいない日々の出来事等。ストレス発散はこのブログのもう一つの目的かも。

昨日はピクニックでBankeの水門へ。


ここはそんなに有名なピクニックスポットじゃないらしいが、自然のままのいい感じの川があり、岸辺に大きな木があって涼しく、私は気に入る。


RBとDがPyuthanのトレーニングの為参加できないのは初めからわかっていたので正直私はあんまり楽しみではなかった。


集合場所のオフィスに着くと誰もまだ来ていない。通路の電話でRBがよく私用電話をかけていたのを思い出し、又ちょっと悲しくなった。


ピクニックでは最初からビール、ワインが出され、中国産のワインは悪くなかったので私も飲む。一杯で十分と思ったのに上司Bが自分も飲むついでに私のグラスに又上まで注いだので2杯飲む羽目になり、私には過ぎる量なので眠くなってきてしまった。


その後、テクニシャンのR君の上手な歌に合わせて一人ずつ踊り、私も無理やり踊らされる。娘が踊りが上手いのでなんとかその場をしのぐ事が出来た。


ひととおり踊り終わった頃、RBから私の携帯に電話がかかってきたので酔った頭のままで受けるがどうもすらすらと返答できない。ハッピーニューイヤーまでは良かったが、オフィスのみんなここに居るよ、と言うと、僕達は居ないじゃないか、と言われてうまく答えれず、困って経理課長のAに電話を渡した。Aは酔っていたがかえって饒舌になっており、ぺらぺらとジョークをしゃべっていた。そしてそのまま電話を切ってしまった。


せっかくRBから電話をかけてくれたのになんでろくに話もせず、Aに振ってしまったんだろう。もう向こうから電話をしてくれる事なんて無いかもしれないのに。

とても惜しい事をした思いだった。その後帰るまでその事がずっと気にかかっていた。


飲みすぎと食べすぎで家に帰り着くともう何をするのもおっくうになり、シャワーだけ浴びてベッドに寝ていた。その時もまだRBからの電話であまり話せなかった事を考えていた。そしてもう彼らはDharampaniに着いているのかな、などと思っていると、ちょうどその時携帯が鳴る。RBからだ!なんだろう?今度こそは後悔しないようにしゃべらなくては、と思いながら出る。


マダム、僕達Chujaに着いたよ、と言うRB。それだけ言う為に又かけてきてくれたのか。私はうれしくなって、ホテルにチェックインしたんだね、実は今ちょうどあなたの事、考えていたところだった、だから今電話があってとても驚いている、と言うとRBは、メッセージ見たからだねきっと、と言うので、メッセージなんて受け取ってないよ、と言うと、そうか、SkyからNamasteには時々届かない事があるからね、と言った。


私はさらに、お昼に電話をくれた時は上司Bに飲まされて酔っ払ってしまっていたんで何をしゃべったか良く憶えてないと言うと、じゃあピクニックはみんな楽しんで盛り上がったんだね、と言うので、あなた達二人が居たらもっと楽しかったのに、と思ったことを言った。


それからRBは、引っ越すのはいつかと聞くので、明日かあさって部屋を探しに行って、その後戻って来て荷物を移動するつもりだと告げる。RBはそれを聞くともうしゃべる事は無くなったらしく、じゃあ、と言って電話を切ろうとしたので、私は夢中で引き止めるように、明日からのヘルスコミッティのトレーニングどうだったか、あとで教えてね、メールするから<と言うと、ここはメールが使えないから電話するよ、と言った。そして、これからシャワーに行くから、と言って電話を切った。


時計を見ると6時を過ぎていた。勢いでしゃべったがRBはどう思っただろうと思った。ちょうどあなたの事を考えていた、なんてまるで恋人に言うみたいに言ったのではなかったか。私は今になって恥ずかしくなった。でも又電話をかけてくれるかな?と期待せずにはいられない。一緒に行きたかったよ、今回のPyuthan。

仕事の契約が終わって4日。


毎日が休日というのはこんなものだったのか。これが6月まで続くとなるとちょっとつらい。

引越しの荷造りもしなければいけないのだがちっとも進まない。40度を超える暑さも手伝ってすぐに萎えてしまう。ベッドに横になっていると思い浮かぶのはやっぱりRBのことばかり。


こうなるのは前からわかっていた。でもやっぱり思っていた以上につらい。

いっそのこともっと感情を開放できたら、たとえば思い切り泣いたり出来たなら、今よりは楽になれるかもしれない。でもあいにく学校が休みで娘が一日中家に居る。


今日からRBはDDのDと二人でPyuthan行きだ。4月29日までは帰って来ない。

でもまだRBがどこにいるか今はまだわかっているけどその先はもう彼がどこにいるか知る由も無いのだ。その事がこんなにつらいなんてわからなかった。


先週の金曜日の私の送別会の時、遅れて来たけど、マダムに言われた仕事のために遅くなったんだと、NFHPへヘルスコミッティの事で打ち合わせに行っていたRBが言ったっけ。

そのあと私にティカをしてくれた。RBにティカしてもらうのは一生のうちで最初で最後だ。彼の人懐こい目が笑っていた。すごく優しい笑顔だった。後で写真を見たら、私はすごく恥ずかしそうな顔をしていた。


PHCを代表して彼が送辞を述べた。明るい内容だった。新年の挨拶を兼ねたものだった。でも泣きそうになるのが怖くて彼の顔を見ることが出来なかった。後になって、見ておけばよかったと後悔した。


オフィスを出る時、私はRBとDに、ヘルスコミッティの件は、私もまだ勉強することがたくさん残っているのに途中で去るのは不本意である事を告げた。そしてあなた達の方が今や私よりずっと先を行っている。でも新しいプロジェクトでも必ずこれをやるからね、その時は教えてね、と言ったら、RBが、その時はトレーニングをやりに来てあげるよ、と言うのでそんなRBが頼もしく見えた。


いつになるかわからないけど、今度のプロジェクトにRBをトレーナーとして呼ぶことが出来たらなあと思った。いつかきっと又会えるよね、RB。



RBが来た。二人の子供達の一緒に!


うれしくて私は、なんだか雲の上にいるようなフワフワした気分を味わっていた。でもこれが最後なんだから。


息子は13歳、娘は10歳で、ともに整った顔立ちをしていた。息子の方は全くRBには似ていなくてむしろブラーマンのようだった。彼の奥さんはきっと美人なのかも知れない。ご飯、君達だけで作れるんだってね、と言うと照れたように黙っていた。彼らはさいごまでとうとう一言も口をきかなかった。すごくシャイという感じを受けた。


食事も、息子の方はおなかをこわしているとかで肉は一切食べず、ご飯もおかわりしなかった。娘も肉は半分以上残した。RBは肉を止めているのを知っていたが、子供達の為にと思って作った鳥のカレーも結局喜んでもらえなかった。私は彼の娘に、鶏肉は好きではないの?山羊の方が良かった?ときいたが首を横に振るばかり。アチャールもう少し食べる?と聞いてもやっぱり首をふるのみ。


RBが、マダムの言う事、わかるか?発音がちょっと違うから最初はわかりにくいひともいるから、と娘に効いたが、わかっているというのをしぐさで伝えるのみ。あとはRBとそっくりのきれいに上向きにカールした睫毛を伏せてはにかんでいるのみ。


ほんとうにシャイで、素朴な子達だった。電気の無い僻地の村にすむその子らを身ながら、ネパールでもこの頃はかなり田舎まで近代文化の影響で子供達も影響されている事が多いが、この子達はよほど素朴という感じだった。RBの子らしいとも思った。父親だけでなく、きっと母親であるRBの奥さんも素朴でいい人なのに違いないと思った。


RBはうちの娘に、ビデオ見たよ、君はとっても上手に踊れるんだね、ベストダンサーだ。このお姉ちゃんも上手いんだよ、と自分の娘を指差しながら言っていた。彼の娘は利発で勉強ができるらしかったが、ダンスも上手いのか、それに10歳でこんなにきれいだし、将来とても魅力的な女性になりそうに思われた。こんな娘を持ってRBはさぞかし幸せだろうと思った。彼の一番大切にしているものを見ることが出来て、私はなんだか泣きたいほどの感動を憶えた。


帰り際、RBのバイクの後ろに乗った彼の娘が振り向いてにっこり笑った。つぼみの花がいきなりぱっと開いたようなその笑顔を見てなんて愛らしいんだろうと、又驚いたのであった。