ダブルハンドあれこれ3 | HARDYを楽しむ方法

HARDYを楽しむ方法

HARDYを「人生」と置き換えてみる。

当時、私は東京都調布市に住んでいた。キャス練をするとなると、一番近いのが多摩川。府中郷土の森公園付近の河原は、キャス練のメッカだが、私はスペイを始めたのが早かったので、まだ知られていない頃からこの場所で練習していた。定期的に通っているうちに多摩川のスペイキャスター達と仲良くなり、いつしか一緒に練習するようになった。彼らは皆、18fを振っており、その中の幾人かはトーナメンターだった。私のロッドは15fだったが、仲間から16f、18fを借りたり、様々なスペックのラインを使わせてもらったりしている中で、T田さんという方と知り合った。彼もトーナメンターで、しばしば一緒に時を過ごす中で、私もスペイ競技というものに惹きこまれて行った。きっと、一人で練習していたなら、スペイトーナメントに出ようなんて、決して思わなかっただろう。貴重な体験に導いてくれた、当時の多摩川の面々、そしてT田さんには感謝の気持ちしかない。入間の大会を皮切りに、本栖湖、そして上尾マスターズにまで出場した。入間では投擲の順番待ちに野寺さんが並んでいたり、上尾ではキャロンチームと一緒だったり、思い出深い。成績はパッとしなかったが、お立ち台に上がって投擲する自分が夢のようだった。

トーナメント用に買ったCNDのアルティメイト18f。ハーディーじゃないけど、私のお気に入り。これを越える18fは存在しない。私が手放せないロッドの一つ。

競技は16f、18f共にアルティメイトだった。一度だけ、本栖湖の大会でハーディーで出場した時がある。結果は強風で散々だったが、ハーディークラブの意地を見せました汗。

HARDY SWIFT16f #11。パラコナでエントリーする勇気はさすがにありませんでした汗。ロングロッド、グラファイトロッドに関して言えば、ハーディーでは限界だったかな。距離を投げようとすると、CND、ブルース&ウォーカーあたりを使っている人が大半だった。ちょっと余談だが、私も1本だけ、ブルース&ウォーカーのパワーライトを所有している。

実は、このロッドは少し珍しい(私が無知なだけで、一般的なのかもしれないが)ブランクのサインが「KenWalker」と入っていて、何とも特別感があるのだ汗。

本当はある年代の個体によくみられるサインなのかもしれないが、私が持っている竿の中では一番飛ぶ。ただ、重い。まだ体力があった頃は、これに28mのキャロンコンペ改を乗せて投げていた。一日中振ると、疲れ果てたが、とても充実した人生だった。

しかし、人生とは上手く行くことばかりではない。ちょうど、スペイ競技に脂が乗ってきた矢先に、失業し、スペイ競技からもフライフィッシングからも遠退いてしまった。スペイを極めたその先に何があったのだろう? とは時々思うが、それは考えても仕方がないこと。

当時キャロンのジェームス・チャルマースと世界チャンピオンのジェラルド・ダウニーとの記念写真。(3人共お腹が出ていることに注意)今思えば、HARDYのパラコナを1本手に入れてしまったがためにハーディーに嵌り、人に恵まれ、釣りが上手くなりたい一心でキャスティングを習い、それが最終的にスペイトーナメントにまで辿りついた。こんな幸運があるだろうか。

仙台の仲間とキャス練。ひたすら楽しい思い出。

人生は、長いようで、短い。ダブルハンドあれこれ。思いつくまま書いてみたが、この辺で一旦筆を置こうと思う。また、スペイキャスティングについては改めて書こうと思う。それは、また。