HARDY のリールはとても魅力的で、一時期、結構な数を所有していた。サイズ的に33/8が価格も手頃で、それでいて、私が使う9f6in,#6にマッチした。3in だと#5DTはギリ収まるが、#6DTは厳しい。そうなると私の所有するパラコナに合うものがない。そんなこともあり、3in のリールは殆ど処分してしまった。日本市場では3inは売り易く、33/8は避けられる。そんな中で唯一売れ残った3inがこのユニーカのスピットファイアである。
これは、私がまだ若かった頃に、フィリップスのオークションで落札したもので、人生経験のために試しに入札して、落札してしまったものだ。見てお気付きだと思うが、所謂、スピットファイアと呼ばれる、黒鉛塗装のない、1940年代の戦時中に製造されたレアモデルである。このユニーカは、正直、とても美しい。ハンドルはアイボリンですが、綺麗で、ラインガードはニッケルシルバー。テレフォンラッチがお洒落で、一時期は6f10in のファントムと合わせて実釣で使っていました。(ファントムは売却済み)
知っている人は知っている「J、S」の刻印。有名なジミー・スミス製作のものです。他にもJ、Sあったのですが、いつの間にかこのユニーカだけになってしまいました。このユニーカは、恐らくオーダー品で、プレートに所有者の名前が刻まれています。私は気にしませんが、嫌な人もいるかもしれませんね。でも、その名前の横に1942年と刻まれてるんです。まさに第二次世界大戦の真っ只中に製造されたリール。なんだかそれが生々しくて、このユニーカは、私の所有する唯一のユニーカで、スピットファイアですが、とても印象深いリールです。
HARDYのリールを買う時に注意しなければならないことが幾つかありますが、その中でもリールフットが合うかどうか、が重要です。特にアーリーチェックや、ブラスパーフェクトなどは、同年代のパラコナでなければ、上手く装着できないことも多いです。それで、長いリールフットをヤスリで削ってしまっては、つまらない。私はスムースフットより、波形フットの方が好きですね。基本的にどの年代のパラコナにも合いますから。
ユニーカって、あまり人気がなくて、私もついついパーフェクトばかり買ってしまいましたが、このスピットファイアのユニーカは別物ですね。私の持っているパラコナに合わせるなら、私は1940年代のパラコナを持っていないので、#5が乗せられる、BナンバーのDeluxeか、ここは思い切ってグラファイト、スマグラーの8半にでも合わせましょうかね。相棒不在ということにしておきましょうか。リールフットはスムースフットですが、短いですから、どの年代のパラコナにも合いそうです。
今日はこの辺で。では、また。