Ledger Nano Sを久しぶりに使う方へのご注意です。

 

2017年12月日本ではコインチェック事件が起きる前にICOが流行り、金融庁の法整備もなかったため、よくわからない仮想通貨の販売が横行していました。

 

今は価値もなく、取引所に上場すらしなかったICO案件もたくさんあります。

 

そろそろ仮想通貨を売って手仕舞いしようとおもったときに、「あれLedger Nano Sにも残高があったはず。」と思い出す方が多いです。

 

しかし、その当時、ICOを販売していた人にLedger Nano Sを買わされたけど、もうその人とは連絡が取れない。

使い方がさっぱりわからない...

 

という方のご相談が増えています。

 

Ledger Nano Sのファームウェアは当時1.3.1でしたが、今は、1.3.1 →1.4.1→1.4.2→1.5.0→2.0.0→2.1.0と5回のアップデートがリリースされています。

 

今から、1.3.1のファームウェアのアップデートをする場合、きちんとした手順を踏まないとLedger Nano Sが使えなくなってしまいます。

 

2017年は6年前。

 

iPhoneでも6年も使っていると動作が重くなり、バッテリーも寿命を迎えます。

 

同じように、ハードウェアウォレットも後継種がでており、Ledger Nano Sはもはや古い機種となっています。

 

そのため、ファームウェア自体が古いままだとセキュリティ上の問題があるため、そのまま資産にアクセスすることができなくなっているのです。

 

しかし、ファームウェアは重要なセキュリティの更新が含まれるデータです。

 

それが古くなっていて新しいデータに上書きするに当たって、5回分のアップデートが溜まっているわけです。

 

あなたのパソコンの環境にもよりますが、上手く上書きできないということで有料のサポートにお申し込みになる方も多いです。

 

もし、最悪ファームウェアのアップデートに失敗しても、後継種を買って復元をすれば問題ないのですが、24単語を持っていなかった場合は最悪資産を失うことになります。

 

それを防ぐためにはいくつか確認事項があります。

 

まずは、Ledger Liveの最新版をパソコンにインストールすること。

Ledger Liveに資産が入っているわけではないため、上書きしても問題ありません。

 

 

過去のアプリは使えなくなっているため、デスクトップにあるものは紛らわしいのでアンインストールをしてください。

現在のアプリは黒いアイコンにLが入っているものです・

 

 

次に、本体のアプリを完全にアンインストールするということです。

本体には通常ビットコイン、イーサリアムといったアプリのアイコンが表示されています。

 

またFidoU2Fというアプリが初期のLedger Nano Sには勝手にインストールされています。これも必ずアンインストールしてください。

 

Ledger Liveでアンインストールを何回か繰り返して、アンインストールできたという画面が表示されても、Ledger Nano Sの液晶画面にビットコインやイーサリアムが表示されたままになっていることがあります。

 

こうなっている状態では完全にアンインストールができていない状態なのでアップデートをすると高確率で失敗します。

 

よくわからないままファームウェアのアップデートを行ってしまうと、アップデート詰まりが起きてしまいます。

 

Updeteという表示のままになってしまって、Ledger Liveのヘルプページの修理を試しても、動かなくなってしまったらもうそのLedger Nano Sは2度と使えません。

 

必ず、本体はSettingsのみが表示された状態にしてからファームウェアのアップデートをしてください。

 

本体の表示はLedger Nano Sの現在のファームウェアのバージョンによっても異なりますが、Settingsのみが表示されている状態にすることが重要です。写真には+マークがありますが、これは問題ありません。ファームウェアのバージョンが古いとこのプラスマークは表示されません。

 

解決策としては何度も何度もアンインストールを繰り返すこと。

My Ledgerのアンインストールタブにインストール済みアプリが表示されていなくても、Ledger Nano Sにアプリがまだあるのであれば、ポートフォリオページを開き、再度My Ledgerのページを開いて、アンインストールタブを開くとまたアプリが表示されていますので、再度アンインストールを繰り返してください。

 

全てアンインストール、個別にアンインストールを繰り返して、完全にアンインストールするまでしつこく行います。

 

そして、アンインストールが完全にできたら、ファームウェアのアップデートに進みます。

 

ここでアンインストールができない場合はパソコンの接続に問題があります。

USBケーブルは正規品のロゴが入っているものを使ってください。

非正規品だとアップデートが上手く行きません。

 

またパソコンが古い、動作が遅いと失敗することがあります。

パソコンの立ち上げに何分もかかるようであれば、パソコンの動作が古く、ファームウェアのアップデートができないことがあります。

 

こういった複数の注意事項をきちんと確認して慎重にアップデートをしてください。

 

 

ICOなどで買ったほうがいいよといわれてよくわからないまま使っている人は24単語もきちんとメモできていない場合が多いです。24単語が必ず手元にあるか?確認してからファームウェアのアップデートをしましょう。

 

もしパソコンが古かったり、操作が心配な方は、ファームウェアのアップデートのサポートを対面で行っていますので、こちらからお申し込みください。

 

 

 

日程が合わない方は個別サポートをお申し込みください。

https://forms.gle/Biny1XCjZGmW2MfU6

 

24単語の書き間違いがあっても、なんとかなる場合もあります。

(24単語の大本の英単語は決まっているため、アルファベットの書きとり間違えであれば、復元できる可能性があります。しかし、例外もございますので、不安な方はお問い合わせください。)

 

また、バイナンスが日本のアカウントへ移行されることもあり、バイナンスのデータを確認したいなどの個別サポートもリクエストいただくことが多いです。

 

こちらも個別サポートになりますが、ご希望の方はこちらからお問い合わせください。

https://forms.gle/Biny1XCjZGmW2MfU6