Hardnutのブログ -74ページ目

正義の味方

米国在住の人が書いていた評論の中に、日本の捕鯨を糾弾する「シー・シェパード」の話があり、米国メディアで彼らを英雄に仕立てる「鯨戦争」というドキュメンタリーの記述が面白かった。

シー・シェパードの連中は「知的能力が高く、絶滅の危機に瀕しているクジラを守るのは正義」という単一の価値観から離れられず、世の中にはまったく違った文化や価値観があることは彼らの意識のなかにはないということ。


アニマル・プラネット社制作のそのドキュメンタリーは良く出来ているようで、「可哀想なクジラが」「邪悪な日本人に攻撃され、捕鯨船へ収容されていき」、それに怒りをあらわにするシー・シェパードの連中は「二度とこんなマネはさせない!」と「よりカゲキな戦いを決意する」というお話らしい。

最近マスコミで紹介れたバット・マン仕様の高速ボート投入したりというやりたい放題をやっているようだが、あれはあれでテレビ向けの効果があがっており、ビック・ビジネスになっいてると伝えていた。


かつてケニアに住んでいたとき、国際協力活動や援助活動に係わる人たちにも「われこそは正義の味方」と同じような意識を持つ人たちが少なからず居たのを記憶している。もちろん日本人ばかりではなく、欧米からの人たちもいた。

いま、ケニアではキクユを中心としてアフリカ人が経済活動の主流にいるけれども、20年以上前はインド人たちがケニア経済を支えていた。商店に入れば奥の金庫番はオーナー一族のだれかがどっしりと座っていてという風だった頃、そのインド人たちはアフリカ人を搾取する悪いヤツらと見なされていたのか、日本人で国際協力活動に関わる人たちの一部にはインド人を「インドっぽ」と云って敵対視している人もいた。


数年前のベストセラーで「バカの壁」というのがあったけれど、理解できないことはいくら話し合っても理解できないもので、分からないことは話しても分からない。

テレビドラマなどで、銃を突きつけられた人が「まっ、まっ、待て! 話せば分かる!」と必死の形相なっているシールがあるが、話してもやっぱり分からないだろうな。

インチキだらけの「 フェアトレード 」のこと

日々のルーティンとしては、朝、メールをチェックし、その返信を書いたりしていると午前中が過ぎてしまうけれど昼になると暇をもてあます。アフリカ・欧州が起き出してメール返信が入り始める午後3時以降なりるとまたいろいとやり取りが始まり延々とあれやこれやが続く。だから午前11時から午後2時までがヒマになる時間滞でここでブログをアップしてみたり、いろいろなWeb Siteを見てみたりということをしている。

ところが、新しいプロジェクトが始まったら、昼食時間を挟んだその時間滞が滅茶苦茶忙しくなってしまった。これは想定外で、はっきり云って忙しくてブログどころではなくなってしまった。


ちょっと話が飛躍するが、フェア・トレードのことについて述べてみたい。

フェア・トレードと云うのは、そもそもの始まりは崇高で立派な動機でスタートするのに、実際は胡散臭いどころか、はっきり云ってインチキそのものの活動になってしまっているのではないかということを述べてみたい。。

アフリカのコーヒー農民が1kgのチェリー(あの木になっている赤い果肉に包まれた実のこと)を手摘みしても売っても円換算で20円にしかならないけれど、消費地の先進国ではカップ1杯のコーヒーが300円以上する。普通に考えれば「消費者(先進国=北)は生産者(後進国=南)を搾取しているのではないだろうか」と考えて、ちゃんとした、後進国の生産主がもっとフェア(正当)な対価が得られるようなシステムを構築しなければはらないのではないかと云うことでフェアトレードという運動が始まった。着目点は素晴らしいと思う。でも、実態はウサン臭いどころか、はっきり言ってインチキの組織が乱立して、「我こそは農民を代弁する元祖」、「いやいやウチこそ本家」ということをやっており、まったく低次元の自分の存続を正当化する稚拙で傲慢なことをやっている。


フェアトレードにのめり込む人たちがはまる二つの誤謬がある。ひとつは「歩留まり」を理解しないということ。つまり、農民が生産して売った農産物が1kgであっても、それが加工さけて最終商品になると100グラム以下に重量・形態が変化していることが理解できない。もう一つは流通コスト。コンビニで1000円で売られているものの卸値は500円位だけれど、それはコンビニが暴利をむさぼっている訳ではなく、店舗コスト・人件費・etc.etcで実際の粗利は数十円しかない。これは流通コストの例えだけれど、フェアトレードに心酔する人たちにはこう云う流通コストをよく理解していなようで、先進国は後進国を搾取していると短絡的な思いに至る。


消費者(北)が生産者(南)を搾取するという構図に異を唱え、それを是正すると云う正義感に燃えて始まったフェアトレード活動は、結局、フェアトレードの認証システムと商品にフェアトレードのロゴをつけることに多大な料金を課することで、それまでは「北が南を搾取する」と云う単純な構図だったものを、「生産者からも消費者からも両方から搾取する」と云うシステムを構築した。


今日の午前中に、某NGOの主催するアフリカのコーヒーに関する勉強会があり、某大学教授が「フェアトレードはアフリカの農村発展に役立つか?」といういう講義をするセミナーに出席してみた。

こんなもんかという程度で、日本の大学教授と云う人たちでも全く分かっていないのにガッカリした。

Crack it !

ケニアでは、12月12日が独立記念日で、このあたりから正月明けまで多くの人が年次休暇を取るので、どこへ行ってもホリディ・ムードとなる。

彼らにとってのクリスマスは、日本人にとっての盆と正月を会せたりももっと重要なイベントのようだから仕方がない。


こちらはいろいろなことが動き出して、あれやこれやと考えると何となく楽しい気分になり、ホリディ・ムードになっている訳には行かない。

Crack it ! 行け行けドンドン !